PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第72問

運動学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第72問(運動学)の正答は 3 です。腰方形筋は腸骨稜から第12肋骨と上位腰椎の肋骨突起(横突起)に付着し、一側が働くと同側への体幹側屈と骨盤の挙上(hip hiking)を起こします。

問題
筋と体幹の運動の組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. 最長筋 ―― 伸展
  2. 2. 腹直筋 ―― 屈曲
  3. 3. 腰方形筋 ―― 回旋
  4. 4. 外腹斜筋 ―― 回旋
  5. 5. 内腹斜筋 ―― 回旋

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 腰方形筋 ―― 回旋

腰方形筋は腸骨稜から第12肋骨と上位腰椎の肋骨突起(横突起)に付着し、一側が働くと同側への体幹側屈と骨盤の挙上(hip hiking)を起こします。両側が働けば腰椎伸展を補助しますが、回旋作用はないためこの組合せが誤りです。


【各選択肢の解説】

1. 最長筋 ―― 伸展
✅ 正しい。脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)の一つで、体幹の伸展と側屈に働く。
2. 腹直筋 ―― 屈曲
✅ 正しい。恥骨結合から第5〜7肋軟骨・剣状突起に付着する、体幹屈曲の主動作筋である。
3. 腰方形筋 ―― 回旋
❌ 誤り。主作用は体幹の同側側屈と骨盤の挙上であり、回旋には働かない。
4. 外腹斜筋 ―― 回旋
✅ 正しい。一側が働くと反対側への体幹回旋を起こす(右外腹斜筋→左回旋)。
5. 内腹斜筋 ―― 回旋
✅ 正しい。一側が働くと同側への体幹回旋を起こす(右内腹斜筋→右回旋)。

【試験対策ポイント】

腹斜筋の回旋方向は「外は反対、内は同じ」で覚える。体幹を右へ回旋させるのは右内腹斜筋と左外腹斜筋の組合せで、対角線上の筋がペアで働く。腰方形筋は歩行の遊脚期に骨盤が下がるのを防ぐ働きがあり、麻痺すると下肢を振り出しにくく、逆に短縮すると骨盤の左右非対称や腰痛の原因になる。多裂筋・回旋筋などの横突棘筋群は反対側への回旋と分節の安定化に働き、腹横筋・骨盤底筋群とともに体幹深部安定化(コアスタビリティ)訓練の対象となる。体幹の参考可動域は、屈曲45°・伸展30°・側屈50°・回旋40°。

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