第47回 理学療法士国家試験 午前 第73問
運動学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第73問(運動学)の正答は 2 です。床は水平のまま足関節を底屈させて足底を接地すると、足部は固定されているため下腿が後方へ傾きます。
問題
前方を注視して両足関節底屈位で足底が接地した立位姿勢をとった。両足関節底背屈中間位の立位と比べたときの姿勢に関する変化で正しいのはどれか。
- 1. 胸椎後弯は増強する。
- 2. 骨盤は前傾位となる。 ✓
- 3. 股関節は伸展位となる。
- 4. 膝関節は屈曲位となる。
- 5. 足圧中心は前方へ移動する。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 骨盤は前傾位となる。
床は水平のまま足関節を底屈させて足底を接地すると、足部は固定されているため下腿が後方へ傾きます。すると膝関節は伸展位となり、後方へ移った重心を前に戻すために股関節は屈曲し、骨盤は前傾位(腰椎前弯増強)をとってバランスを保ちます。
【各選択肢の解説】
1. 胸椎後弯は増強する。
❌ 誤り。この肢位で主に生じるのは骨盤前傾と腰椎前弯の増強であり、体幹を起こす方向に働くため胸椎後弯は増強しない。
❌ 誤り。この肢位で主に生じるのは骨盤前傾と腰椎前弯の増強であり、体幹を起こす方向に働くため胸椎後弯は増強しない。
2. 骨盤は前傾位となる。
✅ 正しい。股関節屈曲と腰椎前弯の増強を伴い、骨盤は前傾する。
✅ 正しい。股関節屈曲と腰椎前弯の増強を伴い、骨盤は前傾する。
3. 股関節は伸展位となる。
❌ 誤り。下腿後傾で後方に移動した重心を前へ戻すため、股関節は屈曲位となる。
❌ 誤り。下腿後傾で後方に移動した重心を前へ戻すため、股関節は屈曲位となる。
4. 膝関節は屈曲位となる。
❌ 誤り。下腿が後方へ傾くため、膝関節は伸展(しばしば反張膝方向)位となる。
❌ 誤り。下腿が後方へ傾くため、膝関節は伸展(しばしば反張膝方向)位となる。
5. 足圧中心は前方へ移動する。
❌ 誤り。下腿と身体重心が後方へ移動するため、足圧中心は踵側(後方)へ移動する。
❌ 誤り。下腿と身体重心が後方へ移動するため、足圧中心は踵側(後方)へ移動する。
【試験対策ポイント】
立位アライメントの変化は「遠位の変化→近位の代償」という連鎖で追うと確実に解ける。足関節底屈(下腿後傾)→膝伸展→股関節屈曲・骨盤前傾→腰椎前弯増強。逆に足関節背屈(下腿前傾)では膝屈曲・股関節屈曲・体幹前傾となる。理想的立位の重心線は乳様突起→肩峰→大転子→膝関節前部(膝蓋骨後面)→外果の2〜3cm前方を通り、身体重心は第2仙椎のやや前方、床から身長の約55〜56%の高さにある。なお、ハイヒールのように「踵が高くなり前足部で支える」場合は前足部荷重となり足圧中心は前方に移るので、本問の条件(水平床で足底全体を接地したまま底屈)と混同しないこと。
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