PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第42問

神経疾患理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第42問(神経疾患理学療法)の正答は 1 です。CI療法は非麻痺側上肢をミットや三角巾で拘束(constraint)し、麻痺側上肢を強制的に使用させて学習性不使用を打破する治療法です。

問題
理学療法介入法の説明で誤っているのはどれか。
  1. 1. CI療法(constraint-induced movement therapy)では、共同運動を抑制する装具を用いる。
  2. 2. サーキット・クラス・トレーニングでは、グループでいくつかの課題を順番に練習する。
  3. 3. 課題指向型介入では、日常生活で遂行される具体的動作の練習を中心に行う。
  4. 4. トレッドミル部分荷重歩行練習では、懸垂装置を使用して歩行練習を行う。
  5. 5. 二重課題法では、練習課題とそれ以外の課題とを同時に遂行させる。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — CI療法(constraint-induced movement therapy)では、共同運動を抑制する装具を用いる。

CI療法は非麻痺側上肢をミットや三角巾で拘束(constraint)し、麻痺側上肢を強制的に使用させて学習性不使用を打破する治療法です。「共同運動を抑制する装具」を用いるわけではないため、この説明が誤りです。


【各選択肢の解説】

1. CI療法では、共同運動を抑制する装具を用いる。
❌ 誤り。拘束するのは非麻痺側であり、目的は麻痺側の強制使用と課題指向型の集中練習(1日数時間×2週間程度)です。共同運動を抑える装具は用いません。
2. サーキット・クラス・トレーニングでは、グループでいくつかの課題を順番に練習する。
✅ 正しい。複数の課題ステーションを小集団で巡回して行う方法で、運動量を確保でき歩行能力の改善に有効とされています。
3. 課題指向型介入では、日常生活で遂行される具体的動作の練習を中心に行う。
✅ 正しい。要素的な筋力・可動域練習ではなく、実際の課題そのものを反復する運動学習理論に基づく方法です。
4. トレッドミル部分荷重歩行練習では、懸垂装置を使用して歩行練習を行う。
✅ 正しい。ハーネスで体重の一部を免荷(BWSTT)し、歩行が不安定な時期から反復歩行練習を可能にします。
5. 二重課題法では、練習課題とそれ以外の課題とを同時に遂行させる。
✅ 正しい。歩行しながら計算するなど注意の分配を要求する課題で、転倒予防や応用歩行能力の向上を狙います。

【試験対策ポイント】

CI療法の3本柱=①非麻痺側の拘束 ②麻痺側の集中的課題練習 ③transfer package(生活場面への般化)。適応は「手関節背屈10度以上・手指伸展10度以上が可能」などある程度の随意性が残存している例で、完全弛緩性麻痺は適応外です。名称から「拘束するのは麻痺側」と誤読させる引っかけが頻出します。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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