PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第50問

地域理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第50問(地域理学療法)の正答は 3 です。短下肢装具と1本杖で歩行が自立し、すでに自宅退院できている患者です。

問題
短下肢装具を装着して1本杖歩行が自立した患者が、回復期リハビリテーション病棟から自宅に退院した。訪問リハビリテーションを開始する際、その訓練内容で優先度が低いのはどれか。
  1. 1. ベッドからの立ち上がり訓練
  2. 2. 筋力増強訓練
  3. 3. 装具なしでの歩行訓練 ✓
  4. 4. 屋外での歩行訓練
  5. 5. 自動可動域訓練の指導

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 装具なしでの歩行訓練

短下肢装具と1本杖で歩行が自立し、すでに自宅退院できている患者です。訪問リハビリテーションの目的は在宅生活の維持・拡大にあり、自立している歩行手段をあえて外す練習は転倒リスクを高めるだけで優先度は低くなります。


【各選択肢の解説】

1. ベッドからの立ち上がり訓練
❌ 誤り。優先度は高い内容です。自宅のベッドは病院と高さや環境が異なるため、実際の生活環境での立ち上がり練習は重要です。
2. 筋力増強訓練
❌ 誤り。優先度は高い内容です。生活期は活動量低下による廃用が最大の敵であり、筋力維持は歩行能力の維持に直結します。
3. 装具なしでの歩行訓練
✅ 正しい(=優先度が低い)。装具は麻痺による機能低下を補い安全な歩行を保証する手段です。自立した歩行様式を崩す練習は転倒・受傷のリスクが高く、生活期の目標として優先されません。
4. 屋外での歩行訓練
❌ 誤り。優先度は高い内容です。買い物や通院など生活範囲の拡大には、不整地・段差・坂道での屋外歩行練習が不可欠です。
5. 自動可動域訓練の指導
❌ 誤り。優先度は高い内容です。拘縮予防のためのセルフエクササイズを指導し、訪問がない日も継続できるようにします。

【試験対策ポイント】

生活期(維持期)リハビリテーションの目的は機能回復そのものより、獲得した能力を生活の中で使い続けること(活動・参加の維持拡大)です。訪問リハビリテーションでは①自宅環境での実動作練習 ②屋外・地域への活動範囲拡大 ③家族指導とセルフエクササイズ ④住環境整備・福祉用具の助言が柱になります。「すでに自立している手段をわざわざ外す」選択肢は、生活期では基本的に誤りと判断してよいパターンです。

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