PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第49問

内部障害理学療法第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第49問(内部障害理学療法)の正答は 5 です。急性白血病の化学療法期間中は、骨髄抑制による発熱・貧血・出血傾向が運動療法の中止基準となります。

問題
合併症のない急性白血病患者の化学療法期間中にみられた症状のうち、運動療法が継続できるのはどれか。
  1. 1. 持続する38℃以上の発熱
  2. 2. 輸血を必要とする貧血
  3. 3. 急激な血小板の減少
  4. 4. 不整脈の出現
  5. 5. 倦怠感の訴え

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 倦怠感の訴え

急性白血病の化学療法期間中は、骨髄抑制による発熱・貧血・出血傾向が運動療法の中止基準となります。倦怠感の訴えは化学療法中にほぼ必発の症状で、それ自体は中止理由にならず、強度や時間を調整しながら運動療法を継続できます。


【各選択肢の解説】

1. 持続する38℃以上の発熱
❌ 誤り。感染症や好中球減少に伴う発熱が疑われ、運動は中止します。一般に37.5〜38℃以上が中止の目安です。
2. 輸血を必要とする貧血
❌ 誤り。ヘモグロビン7〜8 g/dL未満などの高度貧血では組織への酸素供給が不十分となり、運動は中止・延期します。
3. 急激な血小板の減少
❌ 誤り。血小板2万/µL未満では頭蓋内出血や関節内出血のリスクがあり、抵抗運動や転倒リスクのある運動は禁忌です。
4. 不整脈の出現
❌ 誤り。アントラサイクリン系薬剤などによる心毒性が疑われ、運動は中止して医師に報告します。
5. 倦怠感の訴え
✅ 正しい。がん関連倦怠感(CRF)は安静で改善せず、むしろ適度な有酸素運動で軽減することが示されています。強度を調整して継続します。

【試験対策ポイント】

血液腫瘍のリハビリテーションでは血算の数値がそのまま中止基準になります。ヘモグロビン7.5 g/dL未満・血小板2万/µL未満・白血球(好中球)500/µL未満・発熱38℃以上は運動を控える目安として押さえましょう。逆に、倦怠感は運動を控える理由にならない(廃用を招くだけ)というのが近年のがんリハビリテーションの考え方で、この設問の核心です。

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