第47回 理学療法士国家試験 午後 第53問
解剖学第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第53問(解剖学)の正答は 3・5 です。長母指屈筋は橈骨前面と前腕骨間膜に加えて尺骨鈎状突起(副頭)からも起始し、長母指外転筋は尺骨後面・骨間膜・橈骨後面から起始します。
問題
尺骨と橈骨の両方に起始または停止するのはどれか。
- 1. 肘筋
- 2. 上腕筋
- 3. 長母指屈筋 ✓
- 4. 上腕三頭筋
- 5. 長母指外転筋 ✓
正答:3・5番
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解説
■ 正答:3・5番 — 長母指屈筋/長母指外転筋
長母指屈筋は橈骨前面と前腕骨間膜に加えて尺骨鈎状突起(副頭)からも起始し、長母指外転筋は尺骨後面・骨間膜・橈骨後面から起始します。いずれも尺骨と橈骨の両方に付着する筋です。
【各選択肢の解説】
1. 肘筋
❌ 誤り。上腕骨外側上顆から起始し尺骨の肘頭外側面に停止します。橈骨には付着しません。
❌ 誤り。上腕骨外側上顆から起始し尺骨の肘頭外側面に停止します。橈骨には付着しません。
2. 上腕筋
❌ 誤り。上腕骨前面から起始し尺骨粗面に停止します。橈骨には付着しません(橈骨粗面に停止するのは上腕二頭筋)。
❌ 誤り。上腕骨前面から起始し尺骨粗面に停止します。橈骨には付着しません(橈骨粗面に停止するのは上腕二頭筋)。
3. 長母指屈筋
✅ 正しい。橈骨前面・前腕骨間膜から起こり、副頭が尺骨鈎状突起(または上腕骨内側上顆)から起始します。母指の末節骨底に停止します。
✅ 正しい。橈骨前面・前腕骨間膜から起こり、副頭が尺骨鈎状突起(または上腕骨内側上顆)から起始します。母指の末節骨底に停止します。
4. 上腕三頭筋
❌ 誤り。長頭は肩甲骨関節下結節、内側頭・外側頭は上腕骨後面から起始し、尺骨肘頭に停止します。
❌ 誤り。長頭は肩甲骨関節下結節、内側頭・外側頭は上腕骨後面から起始し、尺骨肘頭に停止します。
5. 長母指外転筋
✅ 正しい。尺骨後面・前腕骨間膜・橈骨後面から起始し、第1中手骨底に停止します。
✅ 正しい。尺骨後面・前腕骨間膜・橈骨後面から起始し、第1中手骨底に停止します。
【試験対策ポイント】
前腕の筋は「どちらの骨に付くか」で整理すると差がつきます。橈骨に停止する代表=上腕二頭筋(橈骨粗面)・円回内筋・腕橈骨筋(橈骨茎状突起)、尺骨に停止する代表=上腕筋(尺骨粗面)・上腕三頭筋と肘筋(肘頭)。骨間膜から起こる深層筋(長母指屈筋・深指屈筋・長母指外転筋・長母指伸筋・示指伸筋)は両骨にまたがることが多い、と覚えておくと選びやすくなります。長母指外転筋・短母指伸筋の腱はde Quervain病(狭窄性腱鞘炎)の好発部位としても頻出です。
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