PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第59問

解剖学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第59問(解剖学)の正答は 1 です。虹彩には瞳孔を狭める瞳孔括約筋(動眼神経の副交感性線維支配)と、瞳孔を広げる瞳孔散大筋(交感神経支配)があります。

問題
視覚器で正しいのはどれか。
  1. 1. 虹彩には瞳孔括約筋がある。
  2. 2. 眼動脈は外頸動脈の分枝である。
  3. 3. 視神経乳頭は眼球軸の外側にある。
  4. 4. 角膜には血管が多数分布している。
  5. 5. 網膜中心窩には錐体よりも杆体の方が多い。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 虹彩には瞳孔括約筋がある。

虹彩には瞳孔を狭める瞳孔括約筋(動眼神経の副交感性線維支配)と、瞳孔を広げる瞳孔散大筋(交感神経支配)があります。この記述が正しい説明です。


【各選択肢の解説】

1. 虹彩には瞳孔括約筋がある。
✅ 正しい。輪状に走る瞳孔括約筋が収縮すると縮瞳し、対光反射・輻輳反射で働きます。放射状の瞳孔散大筋は交感神経支配で散瞳させます。
2. 眼動脈は外頸動脈の分枝である。
❌ 誤り。眼動脈は内頸動脈の分枝です。網膜中心動脈はその枝で、閉塞すると急激な視力障害を来します。
3. 視神経乳頭は眼球軸の外側にある。
❌ 誤り。視神経乳頭は中心窩(眼球軸)の内側(鼻側)にあります。そのため視野では耳側にマリオット盲点として現れます。
4. 角膜には血管が多数分布している。
❌ 誤り。角膜は透明性を保つため無血管で、栄養は房水と涙液から受けます。血管がないため角膜移植で拒絶反応が起こりにくいという特徴があります。
5. 網膜中心窩には錐体よりも杆体の方が多い。
❌ 誤り。中心窩には錐体細胞のみが密集し杆体はありません。錐体は色覚と高い視力を、杆体は暗所視を担います。

【試験対策ポイント】

視覚器は次の対比で整理します。錐体=中心窩に集中・色覚・明所視・視力が高い/杆体=周辺網膜に多い・暗所視・ロドプシン(ビタミンA欠乏で夜盲)眼動脈は内頸動脈から、視神経乳頭は鼻側(盲点は視野の耳側)は特に間違いやすい2点です。対光反射の経路は「網膜→視神経→視索→中脳(Edinger-Westphal核)→動眼神経→毛様体神経節→瞳孔括約筋」で、求心路は視神経、遠心路は動眼神経と覚えましょう。

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