PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第68問

生理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第68問(生理学)の正答は 1 です。体温が上昇すると視床下部の体温調節中枢が働き、熱放散を促す反応が起こります。

問題
体温上昇に伴う生体反応について正しいのはどれか。
  1. 1. 発汗増加
  2. 2. 呼吸抑制
  3. 3. 気管支収縮
  4. 4. 立毛筋収縮
  5. 5. 皮膚血管収縮

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 発汗増加

体温が上昇すると視床下部の体温調節中枢が働き、熱放散を促す反応が起こります。その主体が発汗(汗の気化熱による放熱)と皮膚血管の拡張です。逆に体温が低下すると、皮膚血管収縮・立毛・ふるえによって熱放散を抑え熱産生を高めます。


【各選択肢の解説】

1. 発汗増加
✅ 正しい。温熱性発汗は体温上昇時の最も有効な熱放散手段で、汗1 gの蒸発で約0.58 kcalの気化熱を奪います。
2. 呼吸抑制
❌ 誤り。体温上昇では代謝が亢進し、呼吸数はむしろ増加します(発熱時の頻呼吸)。呼気からの熱放散も増えます。
3. 気管支収縮
❌ 誤り。体温上昇時は交感神経活動が高まり、気管支は拡張します。気管支収縮は副交感神経(迷走神経)優位のときに起こります。
4. 立毛筋収縮
❌ 誤り。立毛(鳥肌)は寒冷時に交感神経を介して起こる保温反応で、体温低下時の反応です。
5. 皮膚血管収縮
❌ 誤り。体温上昇時は皮膚血管が拡張して皮膚血流を増やし、輻射・伝導による熱放散を高めます。血管収縮は寒冷時の反応です。

【試験対策ポイント】

体温調節は「熱放散」と「熱産生」の2方向で対にして覚えると迷いません。

  • 暑熱時(熱放散↑):発汗増加・皮膚血管拡張・皮膚血流増加・呼吸数増加
  • 寒冷時(熱産生↑・熱放散↓):皮膚血管収縮・立毛筋収縮・ふるえ(シバリング)・非ふるえ熱産生(褐色脂肪)・甲状腺ホルモン分泌増加
体温調節中枢は視床下部の視索前野・前視床下部。発熱ではプロスタグランジンE2によりセットポイントが上昇し、上がりきるまでは悪寒・ふるえ(熱産生側)が起こる点も頻出です。

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