PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第79問

臨床心理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第79問(臨床心理学)の正答は 2 です。展望記憶とは「将来の適切なときに、予定していた行為を実行することを思い出す」記憶です。

問題
「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という課題を遂行する際に活用する記憶はどれか。
  1. 1. 意味記憶
  2. 2. 展望記憶
  3. 3. 手続き記憶
  4. 4. プライミング
  5. 5. エピソード記憶

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 展望記憶

展望記憶とは「将来の適切なときに、予定していた行為を実行することを思い出す」記憶です。「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了する」という課題は、合図(ベル)をきっかけに、あらかじめ意図した行動を想起して実行する必要があるため、展望記憶が用いられます。


【各選択肢の解説】

1. 意味記憶
❌ 誤り。意味記憶は言葉の意味や一般的知識(「日本の首都は東京」など)に関する陳述記憶で、いつ・どこで覚えたかとは切り離された知識です。
2. 展望記憶
✅ 正しい。未来に行うべき行為を保持し、適切なタイミングで想起する記憶です。日常生活では服薬・予定・約束の実行に不可欠で、障害されると「約束を忘れる」形で現れます。
3. 手続き記憶
❌ 誤り。自転車の乗り方や道具の使い方など、身体で覚えた技能に関する非陳述記憶です。言葉で説明しにくく、健忘症でも保たれやすい特徴があります。
4. プライミング
❌ 誤り。先行して呈示された刺激が、その後の反応に無意識のうちに影響を与える現象で、非陳述記憶の一種です。
5. エピソード記憶
❌ 誤り。「昨日リハビリ室で何をしたか」のように、過去の個人的な出来事に関する記憶(回想記憶)です。展望記憶が未来向きであるのに対し、エピソード記憶は過去向きです。

【試験対策ポイント】

記憶の分類は3つの軸で整理します。

(1)保持時間による分類
即時記憶(数秒〜、復唱)→ 近時記憶(数分〜数日、干渉あり)→ 遠隔記憶(数か月〜数年)

(2)内容による分類

  • 陳述記憶(言葉で言える):エピソード記憶(個人的出来事)・意味記憶(知識)
  • 非陳述記憶(言葉にしにくい):手続き記憶(技能)・プライミング・条件づけ
(3)時間の向きによる分類
  • 回想記憶:過去の出来事・知識の想起
  • 展望記憶:未来に実行すべき予定の想起
アルツハイマー型認知症ではエピソード記憶と展望記憶が早期から障害され、手続き記憶は比較的保たれるため、手続き記憶を活かした学習(誤りなし学習・反復訓練)がリハビリテーションで活用されます。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「臨床心理学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第47回 全問一覧

▶ 臨床心理学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)