PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第81問

臨床心理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第81問(臨床心理学)の正答は 4 です。系統的脱感作法はWolpeが開発した行動療法の代表的技法で、不安階層表を作成し、リラクセーション(筋弛緩法)を行いながら不安の弱い場面から順に直面させ、不安反応を消去していきます。

問題
系統的脱感作法が用いられる心理療法はどれか。
  1. 1. 森田療法
  2. 2. 集団精神療法
  3. 3. 精神分析療法
  4. 4. 認知行動療法
  5. 5. 支持的精神療法

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 認知行動療法

系統的脱感作法はWolpeが開発した行動療法の代表的技法で、不安階層表を作成し、リラクセーション(筋弛緩法)を行いながら不安の弱い場面から順に直面させ、不安反応を消去していきます。行動療法は現在では認知的技法と統合され、認知行動療法の中核技法として位置づけられています。


【各選択肢の解説】

1. 森田療法
❌ 誤り。森田正馬が創始した日本独自の神経症治療で、絶対臥褥期から作業期へ進み、症状を「あるがまま」に受け入れて目的本位の行動をとることを目指します。
2. 集団精神療法
❌ 誤り。複数の参加者の相互作用(集団力動)を治療因子として用いる療法の総称で、特定の技法である系統的脱感作とは枠組みが異なります。
3. 精神分析療法
❌ 誤り。Freudに始まり、自由連想法や夢分析によって無意識の葛藤を意識化することを目指します。学習理論に基づく系統的脱感作とは理論的背景が対照的です。
4. 認知行動療法
✅ 正しい。学習理論(逆制止・拮抗条件づけ)に基づく系統的脱感作は行動療法の代表技法であり、認知行動療法に含まれます。恐怖症・不安症・PTSDなどに用いられます。
5. 支持的精神療法
❌ 誤り。傾聴・保証・助言によって患者の自我機能を支え、現在の適応を保つことを目的とする療法で、特定の行動技法は用いません。

【試験対策ポイント】

心理療法は「誰が・何に基づき・何をするか」で区別します。

  • 行動療法/認知行動療法:学習理論・認知理論。系統的脱感作法・曝露反応妨害法・トークンエコノミー・シェイピング・モデリング・認知再構成法
  • 精神分析療法:Freud。自由連想法・夢分析・転移の分析
  • 森田療法:森田正馬。絶対臥褥→軽作業→重作業。「あるがまま」
  • 内観療法:吉本伊信。「してもらったこと・して返したこと・迷惑をかけたこと」を想起
  • 来談者中心療法:Rogers。受容・共感的理解・自己一致
  • 自律訓練法:Schultz。重感・温感練習によるリラクセーション
系統的脱感作の3要素は「不安階層表の作成・リラクセーション訓練・段階的な直面」。不安と拮抗するリラックス状態を同時に生じさせて不安を抑える「逆制止」が原理である点が問われます。

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