PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第22問

理学療法評価学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第22問(理学療法評価学)の正答は 5 です。母指のMCP(中手指節)関節屈曲は、基本軸=第1中手骨、移動軸=第1基節骨で測定します(参考可動域60°)。

問題
母指の関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で基本軸が第1中手骨であるのはどれか。
  1. 1. 対立
  2. 2. 橈側外転
  3. 3. 掌側外転
  4. 4. IP関節屈曲
  5. 5. MCP関節屈曲

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — MCP関節屈曲

母指のMCP(中手指節)関節屈曲は、基本軸=第1中手骨、移動軸=第1基節骨で測定します(参考可動域60°)。関節をまたぐ2本の骨のうち、近位側が基本軸になるという原則どおりの組合せです。


【各選択肢の解説】

1. 対立
❌ 誤り。母指の対立は角度ではなく、母指先端と小指基部(または小指先端)との距離をcmで表すため、基本軸・移動軸は定められていない。
2. 橈側外転
❌ 誤り。基本軸は示指(橈骨の延長上)、移動軸は母指。手掌面で行う運動で参考可動域60°。
3. 掌側外転
❌ 誤り。基本軸は同じく示指(橈骨の延長上)、移動軸は母指。手掌面に垂直な方向へ行う運動で参考可動域90°。
4. IP関節屈曲
❌ 誤り。基本軸は第1基節骨、移動軸は第1末節骨(参考可動域80°)。
5. MCP関節屈曲
✅ 正しい。基本軸が第1中手骨、移動軸が第1基節骨。

【試験対策ポイント】

母指のROMは軸の設定が独特で、毎年のように出題されます。

運動基本軸移動軸参考可動域
橈側外転示指(橈骨の延長上)母指60°
掌側外転示指(橈骨の延長上)母指90°
MCP屈曲・伸展第1中手骨第1基節骨屈曲60°・伸展10°
IP屈曲・伸展第1基節骨第1末節骨屈曲80°・伸展10°
対立(距離をcmで表示)

ポイントは2つ。①母指の外転・内転は基本軸が「示指」であって第1中手骨ではない、②対立だけは角度で表さない。この2点を押さえれば選択肢を確実に絞れます。

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