第48回 理学療法士国家試験 午前 第51問
解剖学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第51問(解剖学)の正答は 3 です。骨髄には造血能をもつ赤色骨髄と、脂肪に置換されて造血能を失った黄色骨髄があります。
問題
骨の構造で正しいのはどれか。
- 1. 皮質骨には骨梁がある。
- 2. 踵骨は海綿骨の部分が少ない。
- 3. 発育時の骨髄は赤色骨髄である。 ✓
- 4. 関節面は骨端軟骨で覆われている。
- 5. 骨は軟骨よりもプロテオグリカンを豊富に含む。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 発育時の骨髄は赤色骨髄である。
骨髄には造血能をもつ赤色骨髄と、脂肪に置換されて造血能を失った黄色骨髄があります。小児(発育期)では全身の骨髄が赤色骨髄で、成長にともなって四肢の長管骨から順に黄色骨髄へ置き換わり、成人では椎体・胸骨・腸骨・肋骨など体幹の扁平骨に赤色骨髄が残ります。
【各選択肢の解説】
1. 皮質骨には骨梁がある。
❌ 誤り。骨梁(骨柱)があるのは海綿骨です。皮質骨(緻密骨)は骨単位(オステオン/ハバース系)が密に詰まった構造で、骨梁構造はもちません。
❌ 誤り。骨梁(骨柱)があるのは海綿骨です。皮質骨(緻密骨)は骨単位(オステオン/ハバース系)が密に詰まった構造で、骨梁構造はもちません。
2. 踵骨は海綿骨の部分が少ない。
❌ 誤り。踵骨は短骨で、薄い皮質骨の内部が海綿骨に富む構造です。そのため骨粗鬆症のスクリーニング(超音波法)で踵骨が測定部位に使われます。
❌ 誤り。踵骨は短骨で、薄い皮質骨の内部が海綿骨に富む構造です。そのため骨粗鬆症のスクリーニング(超音波法)で踵骨が測定部位に使われます。
3. 発育時の骨髄は赤色骨髄である。
✅ 正しい。発育期は全身の骨髄が造血を行う赤色骨髄で、加齢とともに四肢から黄色骨髄(脂肪髄)へ置換されていきます。
✅ 正しい。発育期は全身の骨髄が造血を行う赤色骨髄で、加齢とともに四肢から黄色骨髄(脂肪髄)へ置換されていきます。
4. 関節面は骨端軟骨で覆われている。
❌ 誤り。関節面を覆うのは関節軟骨(硝子軟骨)です。骨端軟骨(成長板)は骨端と骨幹端の間にある成長のための軟骨で、骨長径成長の終了とともに骨端線となって閉鎖します。
❌ 誤り。関節面を覆うのは関節軟骨(硝子軟骨)です。骨端軟骨(成長板)は骨端と骨幹端の間にある成長のための軟骨で、骨長径成長の終了とともに骨端線となって閉鎖します。
5. 骨は軟骨よりもプロテオグリカンを豊富に含む。
❌ 誤り。プロテオグリカンが豊富なのは軟骨基質です。骨基質の主成分はI型コラーゲンとハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)で、有機成分の約90%がI型コラーゲンです。
❌ 誤り。プロテオグリカンが豊富なのは軟骨基質です。骨基質の主成分はI型コラーゲンとハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)で、有機成分の約90%がI型コラーゲンです。
【試験対策ポイント】
・赤色骨髄が残る場所(成人)=椎体・胸骨・肋骨・腸骨・頭蓋骨・大腿骨や上腕骨の近位骨端部。骨髄穿刺が腸骨や胸骨で行われる理由もここ。
・海綿骨が多い部位=椎体・踵骨・大腿骨頸部・橈骨遠位端。いずれも骨粗鬆症性骨折の好発部位と一致するので、セットで覚えると得点源になる。
・軟骨=プロテオグリカン+II型コラーゲン、骨=ハイドロキシアパタイト+I型コラーゲン、という対比は繰り返し出題される。
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