PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第68問

生理学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第68問(生理学)の正答は 1 です。基礎代謝率は、生命維持に必要な最小限のエネルギー代謝量(早朝空腹時・安静仰臥位・快適室温での測定)です。

問題
基礎代謝率について正しいのはどれか。
  1. 1. 発熱時には増大する。
  2. 2. 食物摂取後減少する。
  3. 3. 男性よりも女性で高い。
  4. 4. 加齢とともに増大する。
  5. 5. 不安感があると減少する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 発熱時には増大する。

基礎代謝率は、生命維持に必要な最小限のエネルギー代謝量(早朝空腹時・安静仰臥位・快適室温での測定)です。体温が1℃上昇すると代謝率は約13%増加するため、発熱時には基礎代謝率が増大します。


【各選択肢の解説】

1. 発熱時には増大する。
✅ 正しい。体温1℃の上昇で代謝率は約13%増加します。甲状腺機能亢進症でも基礎代謝率は上昇します。
2. 食物摂取後減少する。
❌ 誤り。食後は食事誘発性熱産生(特異動的作用)により代謝が増加します。そのため基礎代謝の測定は12〜15時間の絶食後(早朝空腹時)に行います。
3. 男性よりも女性で高い。
❌ 誤り。女性は体脂肪率が高く、代謝の主体である除脂肪組織(筋肉)の割合が少ないため、単位体表面積あたりの基礎代謝率は男性より低くなります。
4. 加齢とともに増大する。
❌ 誤り。単位体重あたりの基礎代謝基準値は1〜2歳をピークに以後低下し続けます。高齢者では筋量減少に伴いさらに低下します。
5. 不安感があると減少する。
❌ 誤り。不安・緊張では交感神経活動が高まり、代謝率は増加します。

【試験対策ポイント】

基礎代謝率を上げる因子:発熱・甲状腺機能亢進・寒冷曝露・交感神経緊張(不安・興奮)・成長期・妊娠・筋量増加。下げる因子:加齢・甲状腺機能低下・飢餓(低栄養)・睡眠・女性(男性比)。
・季節変動は冬に高く夏に低い(寒冷での熱産生増加)。この向きも問われる。
・基礎代謝と混同しやすい安静時代謝(RMR)は座位・食後数時間でも可の条件で測るためやや高値。METsは安静座位の代謝を1とした運動強度の単位で、心臓リハの運動処方(3〜6 METsなど)で使う実務知識。

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