PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第84問

保健医療福祉第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第84問(保健医療福祉)の正答は 1 です。バリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)は、建築物・公共交通機関・道路・路外駐車場・都市公園などの構造や設備のバリアフリー化を定める法律です。

問題
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)の内容に含まれていないのはどれか。
  1. 1. 介助犬の待機場所の確保
  2. 2. 車椅子使用者用の客室の設置
  3. 3. 車椅子使用者用の駐車場の確保
  4. 4. 車椅子と人がすれ違える廊下幅の確保
  5. 5. 目の不自由な人でも利用しやすいエレベーターの設置

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 介助犬の待機場所の確保

バリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)は、建築物・公共交通機関・道路・路外駐車場・都市公園などの構造や設備のバリアフリー化を定める法律です。客室・駐車場・廊下幅・エレベーターといったハード面の基準は移動等円滑化基準に規定されていますが、介助犬(補助犬)の待機場所の確保という規定はありません。補助犬の同伴受け入れは「身体障害者補助犬法」が定めています。


【各選択肢の解説】

1. 介助犬の待機場所の確保
❌ 誤り(=バリアフリー新法に含まれない)。補助犬に関する事項は身体障害者補助犬法の所管で、同法は公共施設・公共交通機関・不特定多数が利用する施設に同伴の受け入れ義務を課しています。待機場所の確保という規定ではありません。
2. 車椅子使用者用の客室の設置
✅ 含まれる。ホテル・旅館などの宿泊施設には、車椅子使用者用客室を一定数以上設けることが移動等円滑化基準で定められています。
3. 車椅子使用者用の駐車場の確保
✅ 含まれる。駐車場を設ける場合、車椅子使用者用駐車施設を1以上設けることが定められています。
4. 車椅子と人がすれ違える廊下幅の確保
✅ 含まれる。廊下等の幅員に関する基準(建築物移動等円滑化基準)が定められています。
5. 目の不自由な人でも利用しやすいエレベーターの設置
✅ 含まれる。かご内の音声案内や点字表示など、視覚障害者に配慮したエレベーターの構造が定められています。

【試験対策ポイント】

バリアフリー新法は、旧「ハートビル法(建築物)」と旧「交通バリアフリー法(公共交通・駅周辺)」を2006年に統合して成立した法律です。ハード整備に加え、心のバリアフリー(教育啓発)や当事者参画(スパイラルアップ)も理念に含まれます。

紛らわしい法律の守備範囲を分けて覚えましょう。
バリアフリー新法:建築物・交通・道路・駐車場・都市公園の構造基準
身体障害者補助犬法:盲導犬・介助犬・聴導犬の同伴受け入れ義務
障害者差別解消法:不当な差別的取扱いの禁止と合理的配慮の提供
ユニバーサルデザイン:はじめから誰もが使える設計(バリアを後から除くバリアフリーとは考え方が異なる)

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