PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第52問

解剖学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第52問(解剖学)の正答は 3 です。大内転筋は、恥骨下枝から起こり大腿骨粗線に停止する内転筋部が閉鎖神経、坐骨結節から起こり内転筋結節に停止するハムストリング部が脛骨神経(坐骨神経)の支配を受ける、下肢を代表する二重神経支配の筋です。

問題
二重神経支配の筋はどれか。
  1. 1. 薄筋
  2. 2. 大殿筋
  3. 3. 大内転筋
  4. 4. 大腿筋膜張筋
  5. 5. 大腿二頭筋長頭

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 大内転筋

大内転筋は、恥骨下枝から起こり大腿骨粗線に停止する内転筋部が閉鎖神経、坐骨結節から起こり内転筋結節に停止するハムストリング部が脛骨神経(坐骨神経)の支配を受ける、下肢を代表する二重神経支配の筋です。


【各選択肢の解説】

1. 薄筋
❌ 誤り。閉鎖神経(L2〜L4)の単独支配です。
2. 大殿筋
❌ 誤り。下殿神経(L5〜S2)の単独支配です。
3. 大内転筋
✅ 正しい。内転筋部=閉鎖神経、ハムストリング部=脛骨神経という二重神経支配をもちます。発生学的に内転筋群とハムストリングスが融合してできた筋であることが理由です。
4. 大腿筋膜張筋
❌ 誤り。上殿神経(L4〜S1)の単独支配です。
5. 大腿二頭筋長頭
❌ 誤り。長頭は脛骨神経の単独支配です。大腿二頭筋を1つの筋としてみれば長頭=脛骨神経・短頭=総腓骨神経で二重支配ですが、「長頭」に限れば単一支配になります。

【試験対策ポイント】

二重神経支配の筋は数が限られるので丸暗記が有効です。

支配する2つの神経
大内転筋閉鎖神経+脛骨神経
恥骨筋大腿神経+閉鎖神経
上腕筋筋皮神経+橈骨神経(外側部)
大腿二頭筋(筋全体)脛骨神経(長頭)+総腓骨神経(短頭)

大内転筋は「前寄りは閉鎖神経・後ろ寄り(坐骨結節側)は脛骨神経」と、筋の由来から理解すると忘れません。閉鎖神経麻痺では内転筋群が広く麻痺しますが、大内転筋の後部は残存します。

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