第48回 理学療法士国家試験 午後 第98問
臨床心理学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第98問(臨床心理学)の正答は 3 です。この設問は「関連がないもの」を選ぶ問題です。
問題
統合失調症の成因に関連がないのはどれか。
- 1. 遺伝素因
- 2. ドパミン仮説
- 3. アミロイド仮説 ✓
- 4. 神経発達障害仮説
- 5. 脆弱性-ストレスモデル
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — アミロイド仮説
この設問は「関連がないもの」を選ぶ問題です。アミロイド仮説は、アミロイドβ蛋白の脳内蓄積が老人斑を形成して神経細胞死を引き起こすというAlzheimer型認知症の成因仮説であり、統合失調症の成因とは関係しません。
【各選択肢の解説】
1. 遺伝素因
✅ 関連あり。一般人口の生涯有病率が約1%であるのに対し、一卵性双生児の一致率は約50%、両親ともに罹患している場合は約40%と高く、遺伝的要因の関与は明らかです。
✅ 関連あり。一般人口の生涯有病率が約1%であるのに対し、一卵性双生児の一致率は約50%、両親ともに罹患している場合は約40%と高く、遺伝的要因の関与は明らかです。
2. ドパミン仮説
✅ 関連あり。中脳辺縁系のドパミン過剰が陽性症状(幻覚・妄想)を、中脳皮質系のドパミン低下が陰性症状を生むとする仮説です。抗精神病薬がドパミンD₂受容体遮断薬であることが根拠になっています。
✅ 関連あり。中脳辺縁系のドパミン過剰が陽性症状(幻覚・妄想)を、中脳皮質系のドパミン低下が陰性症状を生むとする仮説です。抗精神病薬がドパミンD₂受容体遮断薬であることが根拠になっています。
3. アミロイド仮説
❌ 関連なし。アミロイドβの蓄積を病態の起点とするAlzheimer型認知症の仮説です。統合失調症の成因論としては用いられません。
❌ 関連なし。アミロイドβの蓄積を病態の起点とするAlzheimer型認知症の仮説です。統合失調症の成因論としては用いられません。
4. 神経発達障害仮説
✅ 関連あり。胎生期・周産期の障害(母体のウイルス感染、栄養不良、分娩時低酸素)により脳の発達に微細な異常が生じ、思春期以降の成熟過程で顕在化するとする仮説です。
✅ 関連あり。胎生期・周産期の障害(母体のウイルス感染、栄養不良、分娩時低酸素)により脳の発達に微細な異常が生じ、思春期以降の成熟過程で顕在化するとする仮説です。
5. 脆弱性-ストレスモデル
✅ 関連あり。Zubinらが提唱したモデルで、生物学的な脆弱性を素地として、そこに心理社会的ストレスが加わることで発症・再発するという考え方です。心理教育や生活技能訓練(SST)の理論的根拠になっています。
✅ 関連あり。Zubinらが提唱したモデルで、生物学的な脆弱性を素地として、そこに心理社会的ストレスが加わることで発症・再発するという考え方です。心理教育や生活技能訓練(SST)の理論的根拠になっています。
【試験対策ポイント】
「疾患と成因仮説」の対応を取り違えないことが要点です。
- 統合失調症:ドパミン仮説、グルタミン酸仮説、神経発達障害仮説、脆弱性-ストレスモデル
- Alzheimer型認知症:アミロイド仮説(アミロイドβと老人斑)、タウ仮説(神経原線維変化)、コリン仮説(アセチルコリン低下→コリンエステラーゼ阻害薬)
- うつ病:モノアミン仮説(セロトニン・ノルアドレナリン低下)
- Parkinson病:黒質線条体ドパミン神経の変性、α-シヌクレイン(Lewy小体)
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