PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第54問

運動学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第54問(運動学)の正答は 1・5 です。足関節の背屈筋は、下腿前面にあり伸筋支帯の下を通って足背に至る深腓骨神経支配の筋群です。

問題
足関節の背屈を起こす筋はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 前脛骨筋 ✓
  2. 2. 長腓骨筋
  3. 3. 後脛骨筋
  4. 4. 長趾屈筋
  5. 5. 第三腓骨筋 ✓

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 前脛骨筋、第三腓骨筋

足関節の背屈筋は、下腿前面にあり伸筋支帯の下を通って足背に至る深腓骨神経支配の筋群です。具体的には前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋の4つで、このうち選択肢にあるのは前脛骨筋と第三腓骨筋です。


【各選択肢の解説】

1. 前脛骨筋
✅ 正しい。脛骨外側面から起始し内側楔状骨・第1中足骨底に停止する、最も強力な背屈筋(背屈+内返し)です。深腓骨神経支配で、麻痺すると下垂足になります。
2. 長腓骨筋
❌ 誤り。外果の後方を通るため作用は底屈+外返し(回内)です。浅腓骨神経支配。
3. 後脛骨筋
❌ 誤り。内果の後方を通り、底屈+内返し(回外)に働きます。脛骨神経支配。
4. 長趾屈筋
❌ 誤り。内果後方を通って第2〜5趾末節骨に停止し、趾の屈曲+足関節底屈に働きます。脛骨神経支配。
5. 第三腓骨筋
✅ 正しい。長趾伸筋の外側部が分かれた筋で、第5中足骨底に停止します。伸筋支帯の下(足関節軸の前方)を通るため背屈+外返しに働き、支配も深腓骨神経です。名前に「腓骨筋」とつくため底屈筋と誤答しやすい典型例です。

【試験対策ポイント】

足関節の運動は「足関節軸の前を通るか後ろを通るか」「内果側か外果側か」で機械的に決まります。

  • 背屈(深腓骨神経):前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋
  • 底屈(脛骨神経+浅腓骨神経):下腿三頭筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋・長腓骨筋・短腓骨筋・足底筋
  • 内返し:前脛骨筋・後脛骨筋(+長趾屈筋・長母趾屈筋)
  • 外返し:長腓骨筋・短腓骨筋・第三腓骨筋
  • 第三腓骨筋は「腓骨筋なのに背屈・深腓骨神経支配」が国試のひっかけ。約1割の人では欠如する
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