PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第64問

生理学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第64問(生理学)の正答は 4 です。視床下部は自律神経系・内分泌系の最高中枢で、体温・摂食・飲水・性行動・概日リズムなどを調節します。

問題
随意運動に関与しないのはどれか。
  1. 1. 小脳
  2. 2. 内包
  3. 3. 大脳脚
  4. 4. 視床下部
  5. 5. 中心前回

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 視床下部

視床下部は自律神経系・内分泌系の最高中枢で、体温・摂食・飲水・性行動・概日リズムなどを調節します。随意運動の指令伝達経路(運動野→内包→大脳脚→錐体路)にも、その調節系(小脳・大脳基底核)にも含まれません。


【各選択肢の解説】

1. 小脳
✅ 正しい。関与します。運動の協調・タイミング・巧緻性を調節し、障害されると運動失調・測定異常・企図振戦が出現します。
2. 内包
✅ 正しい。関与します。内包後脚には皮質脊髄路(錐体路)が高密度に通るため、小さな病巣でも重度の片麻痺(純粋運動性片麻痺)を生じます。
3. 大脳脚
✅ 正しい。関与します。中脳腹側にあり、皮質脊髄路・皮質核路・皮質橋路が通過する部位です。
4. 視床下部
❌ 誤り。自律機能・内分泌・体温調節などを担う部位で、随意運動には関与しません。
5. 中心前回
✅ 正しい。関与します。一次運動野(Brodmann 4野)であり、随意運動の指令が出発する場所です。

【試験対策ポイント】

随意運動の経路と、それを調節する系を分けて整理します。

  • 経路(錐体路):中心前回 → 放線冠 → 内包後脚大脳脚 → 橋底部 → 延髄錐体(約80〜90%が交叉)→ 側索を下行 → 前角細胞
  • 調節系:大脳基底核(運動の開始・抑制・運動量の調節)、小脳(協調・平衡・学習)
  • 視床は感覚の中継核だが、基底核・小脳からの出力を運動野へ返す(腹外側核VL)ため運動にも関与する。一方視床下部は関与しない
  • 補足運動野=運動の準備・順序づけ、運動前野=外的手がかりに基づく運動の企画
  • 内包の血管支配は主に中大脳動脈の穿通枝(レンズ核線条体動脈)でラクナ梗塞の好発部位
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