第49回 理学療法士国家試験 午前 第63問
生理学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第63問(生理学)の正答は 4 です。運動単位とは1個のα運動ニューロンとそれが支配するすべての筋線維のことです。
問題
運動単位について正しいのはどれか。
- 1. 運動単位には求心性線維が含まれる。
- 2. 活動電位の発射頻度は 200 回/秒を超える。
- 3. 精密な働きをする筋では神経支配比が大きい。
- 4. 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。 ✓
- 5. 筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
運動単位とは1個のα運動ニューロンとそれが支配するすべての筋線維のことです。同一の運動ニューロンから神経支配を受ける筋線維は、その神経からの活動パターンに合わせて代謝・収縮特性が揃うため、すべて同じ筋線維タイプになります。
【各選択肢の解説】
1. 運動単位には求心性線維が含まれる。
❌ 誤り。運動単位は遠心性(運動性)の要素のみで構成されます。筋紡錘からのⅠa線維などの求心性線維は含まれません。
❌ 誤り。運動単位は遠心性(運動性)の要素のみで構成されます。筋紡錘からのⅠa線維などの求心性線維は含まれません。
2. 活動電位の発射頻度は 200 回/秒を超える。
❌ 誤り。α運動ニューロンの発射頻度は通常5〜50回/秒程度で、最大随意収縮でも数十回/秒どまりです。
❌ 誤り。α運動ニューロンの発射頻度は通常5〜50回/秒程度で、最大随意収縮でも数十回/秒どまりです。
3. 精密な働きをする筋では神経支配比が大きい。
❌ 誤り。外眼筋や手内在筋のような精密運動を行う筋では神経支配比は小さく(数本〜十数本の筋線維/1ニューロン)、細かな力の調節ができます。大腿四頭筋や下腿三頭筋のような大きな筋では数百〜千本以上と大きくなります。
❌ 誤り。外眼筋や手内在筋のような精密運動を行う筋では神経支配比は小さく(数本〜十数本の筋線維/1ニューロン)、細かな力の調節ができます。大腿四頭筋や下腿三頭筋のような大きな筋では数百〜千本以上と大きくなります。
4. 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
✅ 正しい。1つの運動単位内の筋線維は、遅筋型なら全部遅筋型というように特性が均一です。
✅ 正しい。1つの運動単位内の筋線維は、遅筋型なら全部遅筋型というように特性が均一です。
5. 筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。
❌ 誤り。サイズの原理(Hennemanのサイズの原理)により、閾値の低い小型(遅筋型)の運動単位から順に動員され、力を強めるにつれ大型(速筋型)が加わります。
❌ 誤り。サイズの原理(Hennemanのサイズの原理)により、閾値の低い小型(遅筋型)の運動単位から順に動員され、力を強めるにつれ大型(速筋型)が加わります。
【試験対策ポイント】
運動単位は筋電図の理解の土台になる頻出テーマです。
- 神経支配比が小さい=細かい運動:外眼筋(約10本以下)<手内在筋<下腿三頭筋(約2000本)
- 力の調節は2通り:①動員(recruitment、運動単位の数を増やす)②発射頻度の増加(rate coding)
- サイズの原理:小さい(低閾値・遅筋型)→大きい(高閾値・速筋型)の順に動員
- 神経原性変化:高振幅・長持続・多相性のMUP、安静時に線維自発電位/筋原性変化:低振幅・短持続のMUP、早期動員
- 運動単位は「α運動ニューロン+その支配筋線維」。筋紡錘を支配するのはγ運動ニューロンで別系統
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