第49回 理学療法士国家試験 午前 第82問
内科学・臨床医学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第82問(内科学・臨床医学)の正答は 4 です。深部静脈血栓症(DVT)の治療・再発予防にはヘパリン、ワルファリン、DOAC(直接経口抗凝固薬)などの抗凝固薬が用いられます。
問題
病態と薬物療法の組合せで正しいのはどれか。
- 1. 肩手症候群 ―― 免疫グロブリン製剤
- 2. 視床痛 ―― A型ボツリヌス毒素製剤
- 3. 症候性てんかん ―― 抗血小板薬
- 4. 深部静脈血栓症 ―― 抗凝固薬 ✓
- 5. 夜間せん妄 ―― 睡眠導入薬
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 深部静脈血栓症 ―― 抗凝固薬
深部静脈血栓症(DVT)の治療・再発予防にはヘパリン、ワルファリン、DOAC(直接経口抗凝固薬)などの抗凝固薬が用いられます。血栓の伸展を防ぎ、致死的な肺血栓塞栓症を予防することが目的です。
【各選択肢の解説】
1. 肩手症候群 ―― 免疫グロブリン製剤
❌ 誤り。肩手症候群(CRPS typeⅠ)には星状神経節ブロック、ステロイド、NSAIDs、疼痛を増強させない範囲での関節可動域運動が用いられます。免疫グロブリン製剤はGuillain-Barré症候群やCIDPの治療薬です。
❌ 誤り。肩手症候群(CRPS typeⅠ)には星状神経節ブロック、ステロイド、NSAIDs、疼痛を増強させない範囲での関節可動域運動が用いられます。免疫グロブリン製剤はGuillain-Barré症候群やCIDPの治療薬です。
2. 視床痛 ―― A型ボツリヌス毒素製剤
❌ 誤り。視床痛(中枢性疼痛)には抗てんかん薬(プレガバリンなど)や三環系抗うつ薬が用いられます。A型ボツリヌス毒素は痙縮の局所治療薬です。
❌ 誤り。視床痛(中枢性疼痛)には抗てんかん薬(プレガバリンなど)や三環系抗うつ薬が用いられます。A型ボツリヌス毒素は痙縮の局所治療薬です。
3. 症候性てんかん ―― 抗血小板薬
❌ 誤り。てんかんに用いるのは抗てんかん薬(バルプロ酸、カルバマゼピン、レベチラセタムなど)です。抗血小板薬は脳梗塞の再発予防薬です。
❌ 誤り。てんかんに用いるのは抗てんかん薬(バルプロ酸、カルバマゼピン、レベチラセタムなど)です。抗血小板薬は脳梗塞の再発予防薬です。
4. 深部静脈血栓症 ―― 抗凝固薬
✅ 正しい。DVTの標準治療です。動脈系(脳梗塞・心筋梗塞)には抗血小板薬、静脈系(DVT・心房細動由来の塞栓)には抗凝固薬という使い分けが基本です。
✅ 正しい。DVTの標準治療です。動脈系(脳梗塞・心筋梗塞)には抗血小板薬、静脈系(DVT・心房細動由来の塞栓)には抗凝固薬という使い分けが基本です。
5. 夜間せん妄 ―― 睡眠導入薬
❌ 誤り。ベンゾジアゼピン系睡眠薬はせん妄を誘発・増悪させるため原則避けます。まず脱水・感染・薬剤などの原因検索と環境調整を行い、薬物が必要なら抗精神病薬(リスペリドンなど)を用います。
❌ 誤り。ベンゾジアゼピン系睡眠薬はせん妄を誘発・増悪させるため原則避けます。まず脱水・感染・薬剤などの原因検索と環境調整を行い、薬物が必要なら抗精神病薬(リスペリドンなど)を用います。
【試験対策ポイント】
- 抗凝固薬 vs 抗血小板薬:血流の遅い静脈血栓・心原性塞栓には抗凝固薬(ヘパリン・ワルファリン・DOAC)、血流の速い動脈のアテローム血栓には抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレル)
- ワルファリン内服中はビタミンK(納豆・青汁・クロレラ)で効果減弱。PT-INRでモニタリング
- DVTのリハ上の注意:急性期に安易にマッサージや下肢の他動運動を行わない(塞栓を飛ばす危険)。Homans徴候、下腿の腫脹・熱感・色調変化をチェックし、疑ったら運動を中止して医師へ報告
- せん妄予防は昼夜のリズム調整・日中の離床・見当識への働きかけが第一選択
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