第49回 理学療法士国家試験 午前 第91問
整形外科学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第91問(整形外科学)の正答は 5 です。Phalenテストは手関節を最大掌屈位に1分間保持し、正中神経支配領域(母指〜環指橈側)のしびれが誘発されるかをみる検査で、手根管症候群の診断に用いられます。
問題
絞扼性神経障害と症状・検査の組合せで正しいのはどれか。
- 1. 斜角筋症候群 ―― Wrightテスト
- 2. 肘部管症候群 ―― Spurlingテスト
- 3. 前骨間神経麻痺 ―― Froment徴候
- 4. 後骨間神経麻痺 ―― Finkelsteinテスト
- 5. 手根管症候群 ―― Phalenテスト ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 75%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 手根管症候群 ―― Phalenテスト
Phalenテストは手関節を最大掌屈位に1分間保持し、正中神経支配領域(母指〜環指橈側)のしびれが誘発されるかをみる検査で、手根管症候群の診断に用いられます。手関節部の手根管内で正中神経が絞扼される疾患です。
【各選択肢の解説】
1. 斜角筋症候群 ―― Wrightテスト
❌ 誤り。Wrightテストは上肢を過外転させて橈骨動脈拍動の減弱をみる検査で、小胸筋(過外転)症候群に対応します。斜角筋症候群ではAdsonテスト(頸部を患側に回旋・伸展させて深呼吸)を用います。
❌ 誤り。Wrightテストは上肢を過外転させて橈骨動脈拍動の減弱をみる検査で、小胸筋(過外転)症候群に対応します。斜角筋症候群ではAdsonテスト(頸部を患側に回旋・伸展させて深呼吸)を用います。
2. 肘部管症候群 ―― Spurlingテスト
❌ 誤り。Spurlingテストは頸椎を伸展・患側回旋して軸圧を加える検査で、頸椎神経根症の誘発テストです。肘部管症候群には肘部でのTinel徴候や肘屈曲テストを用います。
❌ 誤り。Spurlingテストは頸椎を伸展・患側回旋して軸圧を加える検査で、頸椎神経根症の誘発テストです。肘部管症候群には肘部でのTinel徴候や肘屈曲テストを用います。
3. 前骨間神経麻痺 ―― Froment徴候
❌ 誤り。Froment徴候は母指内転筋の麻痺により母指IP関節が屈曲する所見で、尺骨神経麻痺の徴候です。前骨間神経麻痺では長母指屈筋と示指の深指屈筋が麻痺し、母指・示指で丸を作れないtear drop徴候(perfect O ができない)が特徴です。
❌ 誤り。Froment徴候は母指内転筋の麻痺により母指IP関節が屈曲する所見で、尺骨神経麻痺の徴候です。前骨間神経麻痺では長母指屈筋と示指の深指屈筋が麻痺し、母指・示指で丸を作れないtear drop徴候(perfect O ができない)が特徴です。
4. 後骨間神経麻痺 ―― Finkelsteinテスト
❌ 誤り。Finkelsteinテストは母指を握り込んで手関節を尺屈させ疼痛をみる検査で、de Quervain病(狭窄性腱鞘炎)の検査です。後骨間神経麻痺では手関節背屈は保たれ手指のみが下垂する(下垂指)のが特徴です。
❌ 誤り。Finkelsteinテストは母指を握り込んで手関節を尺屈させ疼痛をみる検査で、de Quervain病(狭窄性腱鞘炎)の検査です。後骨間神経麻痺では手関節背屈は保たれ手指のみが下垂する(下垂指)のが特徴です。
5. 手根管症候群 ―― Phalenテスト
✅ 正しい。手根管部のTinel徴候陽性、母指球筋(短母指外転筋)の萎縮、猿手変形も併せて確認します。
✅ 正しい。手根管部のTinel徴候陽性、母指球筋(短母指外転筋)の萎縮、猿手変形も併せて確認します。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | 誘発テスト・特徴的所見 |
|---|---|
| 手根管症候群 | Phalenテスト・手根管部Tinel徴候・猿手 |
| 肘部管症候群 | 肘部Tinel徴候・肘屈曲テスト・鷲手・Froment徴候 |
| 斜角筋症候群 | Adsonテスト |
| 小胸筋(過外転)症候群 | Wrightテスト |
| 肋鎖症候群 | Edenテスト(胸郭出口症候群) |
| 頸椎神経根症 | Spurlingテスト・Jacksonテスト |
| de Quervain病 | Finkelsteinテスト |
| 前骨間神経麻痺 | tear drop徴候(perfect O 不能)・知覚障害なし |
| 後骨間神経麻痺 | 下垂指(手関節背屈は可能)・知覚障害なし |
前骨間・後骨間神経はいずれも純粋な運動枝なので、知覚障害を伴わない点が正中神経麻痺・橈骨神経麻痺との決定的な鑑別点になる。
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