第44回 理学療法士国家試験 午後 第64問
整形外科学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第64問(整形外科学)の正答は 1 です。エックス線写真では肘関節から連続する橈骨・尺骨が前腕の中央付近で途切れ、両骨の遠位端が切断された断端として写っています。
問題
エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。この病態の原因で最も多いのはどれか。
- 1. 外傷 ✓
- 2. 腫瘍
- 3. 糖尿病
- 4. 閉塞性血栓血管炎(Buerger病)
- 5. 閉塞性動脈硬化症
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 外傷
エックス線写真では肘関節から連続する橈骨・尺骨が前腕の中央付近で途切れ、両骨の遠位端が切断された断端として写っています。前腕切断の像であり、上肢切断の原因として最も多いのは労働災害や交通事故などの外傷です。
【各選択肢の解説】
1. 外傷
✅ 正しい。上肢切断は機械への巻き込みなどの労働災害・交通外傷が原因の大半を占め、若年〜壮年男性に多くみられます。
✅ 正しい。上肢切断は機械への巻き込みなどの労働災害・交通外傷が原因の大半を占め、若年〜壮年男性に多くみられます。
2. 腫瘍
❌ 誤り。骨肉腫などで切断術が行われることはありますが頻度は低く、近年は患肢温存手術が主流です。
❌ 誤り。骨肉腫などで切断術が行われることはありますが頻度は低く、近年は患肢温存手術が主流です。
3. 糖尿病
❌ 誤り。糖尿病性壊疽による切断は足趾・足部・下腿など下肢に生じ、上肢切断の原因にはほとんどなりません。
❌ 誤り。糖尿病性壊疽による切断は足趾・足部・下腿など下肢に生じ、上肢切断の原因にはほとんどなりません。
4. 閉塞性血栓血管炎(Buerger病)
❌ 誤り。若年男性喫煙者に生じますが、患者数自体が少なく、病変も下肢末梢が中心です。
❌ 誤り。若年男性喫煙者に生じますが、患者数自体が少なく、病変も下肢末梢が中心です。
5. 閉塞性動脈硬化症
❌ 誤り。下肢切断の主要原因(糖尿病と並ぶ)ですが、上肢切断の原因としては例外的です。
❌ 誤り。下肢切断の主要原因(糖尿病と並ぶ)ですが、上肢切断の原因としては例外的です。
【試験対策ポイント】
切断の原因は部位で大きく異なります。上肢切断=外傷が最多/下肢切断=末梢循環障害(糖尿病・閉塞性動脈硬化症)が最多、という対比が最重要ポイントです。前腕切断では能動義手(前腕義手)が適応となり、断端の長さで長断端・中断端・短断端に分けられ、断端が長いほど前腕回旋(回内外)が残り機能的に有利です。断端管理としては浮腫予防(弾力包帯)・関節拘縮予防・幻肢痛への対応が問われます。
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