PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第50問

神経内科学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第50問(神経内科学)の正答は 2 です。設問は「神経障害の徴候でないもの」を問うています。

問題
神経障害の徴候でないのはどれか。
  1. 1. Froment徴候
  2. 2. Homans徴候
  3. 3. Beevor徴候
  4. 4. Phalen徴候
  5. 5. Tinel徴候

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — Homans徴候

設問は「神経障害の徴候でないもの」を問うています。Homans徴候は膝伸展位で足関節を背屈させたときに腓腹部に痛みが出るもので、深部静脈血栓症(DVT)を疑う所見です。神経の障害を示す徴候ではありません。


【各選択肢の解説】

1. Froment徴候
✅ 正しい(神経障害の徴候)。母指と示指で紙をつまませると、母指内転筋の麻痺により母指IP関節が屈曲する。尺骨神経麻痺の所見。
2. Homans徴候
❌ 誤り(神経障害の徴候ではない)。膝伸展位での足関節背屈で腓腹部痛が生じる所見で、深部静脈血栓症を示唆する。長期臥床後の離床時に必ず確認する。
3. Beevor徴候
✅ 正しい(神経障害の徴候)。腹筋の部分麻痺があると、頭部挙上時に臍が健常な側へ偏位する。第10胸髄前後の脊髄障害や筋疾患でみられる。
4. Phalen徴候
✅ 正しい(神経障害の徴候)。手関節を掌屈位に保持すると母指〜環指橈側にしびれが増強する。手根管症候群(正中神経障害)の所見。
5. Tinel徴候
✅ 正しい(神経障害の徴候)。末梢神経の絞扼部・損傷部を叩打すると支配領域に放散痛が走る。神経再生の進行度判定にも用いる。

【試験対策ポイント】

人名徴候は「何の障害を示すか」で整理します。神経系=Froment(尺骨神経)、Phalen・Tinel(正中神経・末梢神経)、Beevor(脊髄)、Lasegue・SLR(坐骨神経)。血管系=Homans(DVT)、Allen(手部の動脈開存)。整形外科系=Thomas(股関節屈曲拘縮)、Trendelenburg(中殿筋)、Lachman・前方引き出し(前十字靱帯)。混ぜて出題されるので、系統をラベル付けして覚えると失点しません。

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