PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第96問

臨床心理学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第96問(臨床心理学)の正答は 1 です。Lewy小体型認知症(DLB)の中核的特徴は繰り返し出現する具体的で詳細な幻視、認知機能の変動、パーキンソニズム、REM睡眠行動異常症の4つです。

問題
Lewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。
  1. 1. 幻視
  2. 2. 感情失禁
  3. 3. 滞続言語
  4. 4. 錐体路徴候
  5. 5. 時刻表的行動

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 幻視

Lewy小体型認知症(DLB)の中核的特徴は繰り返し出現する具体的で詳細な幻視認知機能の変動パーキンソニズムREM睡眠行動異常症の4つです。なかでも「小さな子どもや動物が部屋にいる」といった鮮明な幻視は本症に特に特徴的な症状です。


【各選択肢の解説】

1. 幻視
✅ 正しい。具体的で詳細な人物や動物の幻視が反復してみられます。抗精神病薬に対する過敏性があり、幻視への安易な薬物投与は重篤な副作用を招くため注意が必要です。
2. 感情失禁
❌ 誤り。わずかな刺激で泣いたり笑ったりする感情失禁は血管性認知症に特徴的で、仮性球麻痺に伴ってみられます。
3. 滞続言語
❌ 誤り。同じ言葉を繰り返す滞続言語は前頭側頭型認知症(Pick病)の症状です。常同行動の言語版にあたります。
4. 錐体路徴候
❌ 誤り。錐体路徴候(腱反射亢進・Babinski徴候)は血管性認知症でみられます。DLBでみられるのは筋強剛・動作緩慢などの錐体外路徴候(パーキンソニズム)です。
5. 時刻表的行動
❌ 誤り。毎日決まった時刻に同じ行動を繰り返す時刻表的行動(周遊)は前頭側頭型認知症の常同行動です。

【試験対策ポイント】

四大認知症の鑑別は毎年出る最重要項目。

認知症中核症状画像・その他
Alzheimer型近時記憶(エピソード記憶)障害・時間の見当識障害海馬萎縮・緩徐進行
血管性感情失禁・まだら認知症・錐体路徴候・階段状増悪多発梗塞・危険因子は高血圧
Lewy小体型幻視・認知機能の変動・パーキンソニズム・REM睡眠行動異常症抗精神病薬過敏性・転倒しやすい
前頭側頭型脱抑制・常同行動・時刻表的行動・滞続言語・人格変化記憶は比較的保たれる

DLBのPT上の注意=転倒リスクが最も高い認知症。パーキンソニズムに加えて起立性低血圧と認知機能の変動があるため、環境整備と移乗介助の統一が重要になる。

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