第49回 理学療法士国家試験 午後 第9問
人間発達学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第9問(人間発達学)の正答は 4 です。図は腹臥位で頭部を高く挙上し、前方についた両上肢で体幹を支えて胸を床から持ち上げた姿勢で、生後4〜5か月ごろに獲得される腹臥位姿勢です。
問題
健常児。最近、腹臥位にて図に示す姿勢をとるようになった。この月齢で残存している可能性が最も高い反射はどれか。
- 1. Moro反射
- 2. Galant反射
- 3. 交叉伸展反射
- 4. 足底把握反射 ✓
- 5. 非対称性緊張性頸反射
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 足底把握反射
図は腹臥位で頭部を高く挙上し、前方についた両上肢で体幹を支えて胸を床から持ち上げた姿勢で、生後4〜5か月ごろに獲得される腹臥位姿勢です。この時期にはほとんどの原始反射が消失していますが、足底把握反射だけはつかまり立ちから歩行開始のころ(生後9〜12か月)まで残るため、最も残存している可能性が高い反射です。
【各選択肢の解説】
1. Moro反射
❌ 誤り。頭部を急に落下させると上肢が外転・伸展したのち抱きつくように内転する反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。この月齢ではすでに消失に向かっており、足底把握反射より残存の可能性は低い。
❌ 誤り。頭部を急に落下させると上肢が外転・伸展したのち抱きつくように内転する反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。この月齢ではすでに消失に向かっており、足底把握反射より残存の可能性は低い。
2. Galant反射
❌ 誤り。背反射とも呼ばれ、腹臥位で脊柱の側方を刺激すると体幹が刺激側に側屈する。生後2か月ごろまでに消失する。
❌ 誤り。背反射とも呼ばれ、腹臥位で脊柱の側方を刺激すると体幹が刺激側に側屈する。生後2か月ごろまでに消失する。
3. 交叉伸展反射
❌ 誤り。一側下肢を伸展位に保って足底を刺激すると対側下肢が屈曲・内転・伸展する反射で、生後1〜2か月で消失する。
❌ 誤り。一側下肢を伸展位に保って足底を刺激すると対側下肢が屈曲・内転・伸展する反射で、生後1〜2か月で消失する。
4. 足底把握反射
✅ 正しい。足趾の付け根を圧迫すると足趾が屈曲する反射で、生後9〜12か月ごろまで残存する。消失しないと立位・歩行の獲得が妨げられる。
✅ 正しい。足趾の付け根を圧迫すると足趾が屈曲する反射で、生後9〜12か月ごろまで残存する。消失しないと立位・歩行の獲得が妨げられる。
5. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)
❌ 誤り。頭を回した側の上下肢が伸展し、反対側が屈曲する反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。残存すると正中位指向や寝返りの獲得を妨げる。
❌ 誤り。頭を回した側の上下肢が伸展し、反対側が屈曲する反射で、生後4〜6か月ごろに消失する。残存すると正中位指向や寝返りの獲得を妨げる。
【試験対策ポイント】
原始反射は消失時期を数直線で並べて覚えます。
| 反射 | 消失時期の目安 |
|---|---|
| 交叉伸展反射 | 1〜2か月 |
| Galant反射(背反射) | 2か月 |
| 手掌把握反射 | 4〜6か月 |
| 非対称性緊張性頸反射 | 4〜6か月 |
| Moro反射 | 4〜6か月 |
| 足底把握反射 | 9〜12か月 |
腹臥位での運動発達もセットで問われます。0〜1か月:頭をわずかに持ち上げる → 3か月:肘で支えて45〜90度頭部挙上(on elbows)→ 4〜5か月:手掌で支えて胸を持ち上げる(on hands)→ 6か月:ピボット・寝返り完成 → 8か月:四つ這い。図から月齢を推定し、その月齢で残っている反射を選ぶ、という2段構えの設問は繰り返し出題されています。
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