PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第29問

人間発達学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第29問(人間発達学)の正答は 1 です。脳性麻痺の病型では痙直型(spastic type)が最も多く、全体のおよそ70〜80%を占めます。

問題
6歳までの脳性麻痺で最も多いタイプはどれか。
  1. 1. 痙直型 ✓
  2. 2. 失調型
  3. 3. 弛緩型
  4. 4. 混合型
  5. 5. アテトーゼ型

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 痙直型

脳性麻痺の病型では痙直型(spastic type)が最も多く、全体のおよそ70〜80%を占めます。錐体路(皮質脊髄路)の障害により痙縮・腱反射亢進・病的反射陽性を示すタイプです。


【各選択肢の解説】

1. 痙直型
✅ 正しい。脳性麻痺の約70〜80%を占め最多です。痙縮・腱反射亢進・クローヌス・病的反射陽性がみられ、麻痺の分布により片麻痺型・両麻痺型・四肢麻痺型に分けられます。とくに未熟児の脳室周囲白質軟化症に伴う痙直型両麻痺が多くみられます。
2. 失調型
❌ 誤り。小脳の障害による病型で、頻度は数%程度と少数です。平衡障害・測定障害・企図振戦を示します。
3. 弛緩型
❌ 誤り。低緊張型は乳児期早期に一過性にみられることが多く、確定した病型としては少数です。経過中に痙直型やアテトーゼ型へ移行することが多いとされています。
4. 混合型
❌ 誤り。痙直型とアテトーゼ型の合併など複数の病型が混在するもので、痙直型より少数です。
5. アテトーゼ型
❌ 誤り。大脳基底核の障害による不随意運動型です。以前は核黄疸により多くみられましたが、新生児黄疸の管理が進歩したため減少し、現在は痙直型に次ぐ位置です。

【試験対策ポイント】

  • 頻度の順は痙直型(約70〜80%)>アテトーゼ型>混合型>失調型・弛緩型。
  • 病型と病巣:痙直型=錐体路/アテトーゼ型=大脳基底核(核黄疸)/失調型=小脳。
  • 痙直型両麻痺の代表的原因は未熟児の脳室周囲白質軟化症(PVL)。下肢優位の痙縮、はさみ肢位、尖足が特徴。
  • 粗大運動能力の分類はGMFCS(レベルI〜V)、変化の測定はGMFM。
  • 定義上、脳性麻痺は受胎から生後4週以内に生じた非進行性の脳病変による運動・姿勢の異常。進行性の筋ジストロフィーなどとは区別する。
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