第49回 理学療法士国家試験 午後 第30問
理学療法評価学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第30問(理学療法評価学)の正答は 2・5 です。Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類は、残存する髄節レベルを肘屈曲(C5)→手関節伸展(C6)→手指伸展(C7)→手指屈曲(C8)→手内在筋(Th1)という基本的機能筋の働きで決めます。
問題
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で基本的機能筋に指定されているのはどれか。2つ選べ。
- 1. 上腕三頭筋
- 2. 上腕筋 ✓
- 3. 円回内筋
- 4. 橈側手根屈筋
- 5. 深指屈筋 ✓
正答:2・5番
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解説
■ 正答:2・5番 — 上腕筋/深指屈筋
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類は、残存する髄節レベルを肘屈曲(C5)→手関節伸展(C6)→手指伸展(C7)→手指屈曲(C8)→手内在筋(Th1)という基本的機能筋の働きで決めます。選択肢のうち基本的機能筋にあたるのは、C5の上腕筋(上腕二頭筋とともに肘屈曲)とC8の深指屈筋(手指屈曲)の2つです。
【各選択肢の解説】
1. 上腕三頭筋
❌ 誤り。上腕三頭筋はC6群をさらに細分(C6BIII)する際の指標筋であり、レベルを決める基本的機能筋には含まれません。
❌ 誤り。上腕三頭筋はC6群をさらに細分(C6BIII)する際の指標筋であり、レベルを決める基本的機能筋には含まれません。
2. 上腕筋
✅ 正しい。上腕二頭筋とともにC5レベルの基本的機能筋で、肘屈曲が可能かどうかがC5判定の基準になります。
✅ 正しい。上腕二頭筋とともにC5レベルの基本的機能筋で、肘屈曲が可能かどうかがC5判定の基準になります。
3. 円回内筋
❌ 誤り。円回内筋はC6群の亜分類(C6BII)を判別する際に用いられる指標筋であり、基本的機能筋ではありません。
❌ 誤り。円回内筋はC6群の亜分類(C6BII)を判別する際に用いられる指標筋であり、基本的機能筋ではありません。
4. 橈側手根屈筋
❌ 誤り。橈側手根屈筋も亜分類で確認される筋です。C6の基本的機能筋は手関節を伸展させる長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋です。
❌ 誤り。橈側手根屈筋も亜分類で確認される筋です。C6の基本的機能筋は手関節を伸展させる長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋です。
5. 深指屈筋
✅ 正しい。C8レベルの基本的機能筋で、手指屈曲が可能かどうかがC8判定の基準になります。
✅ 正しい。C8レベルの基本的機能筋で、手指屈曲が可能かどうかがC8判定の基準になります。
【試験対策ポイント】
Zancolli分類は「何ができるか(動作)=基本的機能筋」でレベルが決まります。
| レベル | できる動作 | 基本的機能筋 |
|---|---|---|
| C5 | 肘屈曲 | 上腕二頭筋・上腕筋 |
| C6 | 手関節伸展 | 長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋 |
| C7 | 手指伸展(+肘伸展) | 総指伸筋 |
| C8 | 手指屈曲 | 深指屈筋 |
| Th1 | 手内在筋の機能 | 骨間筋・虫様筋 |
- 亜分類(A/B、I〜III)で登場する腕橈骨筋・円回内筋・上腕三頭筋・橈側手根屈筋は「基本的機能筋ではない」という引っかけが定番。
- C6Bでは手関節伸展が強く、tenodesis action(腱固定作用)による把持が可能。C6は自立度の分かれ目(自助具でのADL自立、車椅子駆動可)。
- 頸髄損傷の分類としてはFrankel分類・ASIA機能障害尺度(A〜E)も併せて覚える。
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