第49回 理学療法士国家試験 午後 第40問
義肢装具学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第40問(義肢装具学)の正答は 2・4 です。両側金属支柱付き長下肢装具では、内側支柱の上縁は会陰部を圧迫しないよう会陰部から2〜3cm下方に、下腿半月の上縁は総腓骨神経麻痺を防ぐため腓骨頭から2〜3cm下方に設定します。
問題
両側金属支柱付き長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 外側支柱の高さは上前腸骨棘から2〜3 cm下方とする。
- 2. 内側支柱の高さは会陰部から2〜3 cm下方とする。 ✓
- 3. 膝継手の高さは膝関節の関節裂隙に合わせる。
- 4. 下腿半月上縁の高さは腓骨頭から2〜3 cm下方とする。 ✓
- 5. 足継手の高さは外果下端に合わせる。
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 内側支柱の高さは会陰部から2〜3cm下方/下腿半月上縁の高さは腓骨頭から2〜3cm下方
両側金属支柱付き長下肢装具では、内側支柱の上縁は会陰部を圧迫しないよう会陰部から2〜3cm下方に、下腿半月の上縁は総腓骨神経麻痺を防ぐため腓骨頭から2〜3cm下方に設定します。いずれも「圧迫による皮膚障害・神経麻痺を避ける」という共通の考え方です。
【各選択肢の解説】
1. 外側支柱の高さは上前腸骨棘から2〜3 cm下方とする。
❌ 誤り。外側支柱の上縁は大転子から2〜3cm下方に合わせます。上前腸骨棘では高すぎて座位が取りづらくなります。
❌ 誤り。外側支柱の上縁は大転子から2〜3cm下方に合わせます。上前腸骨棘では高すぎて座位が取りづらくなります。
2. 内側支柱の高さは会陰部から2〜3 cm下方とする。
✅ 正しい。会陰部を圧迫すると疼痛や皮膚障害を生じるため、会陰部より2〜3cm下方に設定します。
✅ 正しい。会陰部を圧迫すると疼痛や皮膚障害を生じるため、会陰部より2〜3cm下方に設定します。
3. 膝継手の高さは膝関節の関節裂隙に合わせる。
❌ 誤り。膝継手の中心は大腿骨内転筋結節の高さ(膝関節裂隙よりおよそ2cm上方)に合わせます。膝の運動軸に近似させるためです。
❌ 誤り。膝継手の中心は大腿骨内転筋結節の高さ(膝関節裂隙よりおよそ2cm上方)に合わせます。膝の運動軸に近似させるためです。
4. 下腿半月上縁の高さは腓骨頭から2〜3 cm下方とする。
✅ 正しい。腓骨頭直下を圧迫すると総腓骨神経麻痺を起こすため、腓骨頭から2〜3cm下方に設定します。
✅ 正しい。腓骨頭直下を圧迫すると総腓骨神経麻痺を起こすため、腓骨頭から2〜3cm下方に設定します。
5. 足継手の高さは外果下端に合わせる。
❌ 誤り。足継手の中心は内果下端の高さに合わせます。外果は内果より低く後方にあるため、外果下端に合わせると足関節の運動軸とずれてしまいます。
❌ 誤り。足継手の中心は内果下端の高さに合わせます。外果は内果より低く後方にあるため、外果下端に合わせると足関節の運動軸とずれてしまいます。
【試験対策ポイント】
長下肢装具の適合基準(高さ)は数値ごと暗記する。
| 部位 | 基準 |
|---|---|
| 外側支柱の上縁 | 大転子から2〜3cm下方 |
| 内側支柱の上縁 | 会陰部から2〜3cm下方 |
| 膝継手の中心 | 大腿骨内転筋結節の高さ(関節裂隙の約2cm上方) |
| 下腿半月の上縁 | 腓骨頭から2〜3cm下方 |
| 足継手の中心 | 内果下端の高さ |
| 大腿半月 | 大腿の中央から近位、坐骨部を圧迫しない位置 |
- 「腓骨頭を圧迫しない」=総腓骨神経麻痺の予防、が理由まで問われる。
- 短下肢装具でも同様に、下腿半月の上縁は腓骨頭を避けて2〜3cm下方。
- 膝継手のロックはリングロック(輪止め)が最も一般的。免荷が必要なら坐骨支持長下肢装具を用いる。
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