PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第89問

神経内科学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第89問(神経内科学)の正答は 3 です。Myerson徴候(眉間反射/glabellar tap sign)は、眉間を繰り返し叩くと通常なら慣れて瞬目が止まるところ、Parkinson病では瞬目が減衰せず続く現象です。

問題
Parkinson病の症状、徴候について正しいのはどれか。
  1. 1. 企図振戦
  2. 2. アテトーゼ
  3. 3. Myerson徴候
  4. 4. ミオクロニー発作
  5. 5. 折りたたみナイフ現象

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — Myerson徴候

Myerson徴候(眉間反射/glabellar tap sign)は、眉間を繰り返し叩くと通常なら慣れて瞬目が止まるところ、Parkinson病では瞬目が減衰せず続く現象です。前頭葉解放徴候の一つで、Parkinson病の特徴的所見として国試頻出です。


【各選択肢の解説】

1. 企図振戦
❌ 誤り。目標に近づくほど振れが大きくなる企図振戦は小脳性の徴候です。Parkinson病の振戦は4〜6Hzの安静時振戦(pill-rolling tremor)で、随意運動時にはむしろ軽減します。
2. アテトーゼ
❌ 誤り。ゆっくりとくねるような不随意運動で、脳性麻痺(アテトーゼ型)や線条体病変で見られます。Parkinson病の運動症状は寡動・固縮・振戦・姿勢反射障害です。
3. Myerson徴候
✅ 正しい。眉間叩打で瞬目が減衰せず持続する所見で、Parkinson病でみられます。仮面様顔貌・まばたきの減少とあわせて顔面の特徴を形づくります。
4. ミオクロニー発作
❌ 誤り。瞬間的な筋収縮による不随意運動で、てんかん(若年ミオクロニーてんかん)やCreutzfeldt-Jakob病、代謝性脳症で見られます。
5. 折りたたみナイフ現象
❌ 誤り。他動運動の初めに強い抵抗があり途中で急に抜ける現象で、錐体路障害による痙縮の特徴です。Parkinson病の筋緊張亢進は速度に依存しない鉛管様固縮、振戦が加わると歯車様固縮になります。

【試験対策ポイント】

Parkinson病の4大症状=安静時振戦・筋固縮(歯車様/鉛管様)・無動(寡動)・姿勢反射障害

所見Parkinson病鑑別すべき病態
振戦安静時(4〜6Hz・pill-rolling)小脳=企図振戦、本態性=姿勢時振戦
筋緊張亢進鉛管様・歯車様(速度非依存)錐体路=痙縮(折りたたみナイフ・速度依存)
歩行小刻み歩行・すくみ足・加速歩行・すり足小脳=失調性(ワイドベース)
姿勢前傾前屈・体幹の側屈(Pisa症候群)
顔貌仮面様顔貌・瞬目減少・Myerson徴候

重症度はHoehn&Yahr分類(I:一側性→II:両側性→III:姿勢反射障害あり・介助不要→IV:介助必要→V:車椅子/寝たきり)。ステージIII以上で介護保険の特定疾病として40〜64歳でもサービス利用可という制度面も出題されます。

PT介入では、視覚的キュー(床のライン)・聴覚的キュー(メトロノーム・号令)でのすくみ足対策、大きな動作を意識させるLSVT BIG、転倒予防が柱です。

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