PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第88問

整形外科学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第88問(整形外科学)の正答は 1・3 です。梨状筋症候群は梨状筋の下(まれに貫通部)で坐骨神経が絞扼される病態、Guyon管症候群は手関節尺側のGuyon管で尺骨神経が絞扼される病態です。

問題
絞扼性神経障害と神経の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 梨状筋症候群 ―― 坐骨神経
  2. 2. 肘部管症候群 ―― 正中神経
  3. 3. Guyon管症候群 ―― 尺骨神経
  4. 4. 円回内筋症候群 ―― 尺骨神経
  5. 5. Hunter管症候群 ―― 大腿神経

正答:1・3番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:1・3番 — 梨状筋症候群―坐骨神経/Guyon管症候群―尺骨神経

梨状筋症候群は梨状筋の下(まれに貫通部)で坐骨神経が絞扼される病態、Guyon管症候群は手関節尺側のGuyon管で尺骨神経が絞扼される病態です。この2つが正しい組合せです。


【各選択肢の解説】

1. 梨状筋症候群 ―― 坐骨神経
✅ 正しい。坐骨神経は大坐骨孔を梨状筋下孔から出るため、梨状筋の緊張や解剖学的変異で絞扼され、殿部痛と下肢後面の放散痛を生じます。腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別が必要です。
2. 肘部管症候群 ―― 正中神経
❌ 誤り。肘部管症候群は肘の内側(上腕骨内側上顆後方)で尺骨神経が絞扼される病態です。環指尺側〜小指のしびれ、骨間筋萎縮、鷲手変形をきたします。
3. Guyon管症候群 ―― 尺骨神経
✅ 正しい。手関節掌尺側のGuyon管(尺骨神経管)での尺骨神経絞扼です。肘部管症候群と異なり深枝のみが障害されると感覚障害を伴わず、手内在筋の筋力低下だけが出ることもあります。
4. 円回内筋症候群 ―― 尺骨神経
❌ 誤り。円回内筋の2頭の間で正中神経が絞扼される病態です。前腕回内動作の反復で発症し、手根管症候群と異なり母指球のしびれ(掌枝領域)も出ます。
5. Hunter管症候群 ―― 大腿神経
❌ 誤り。Hunter管(内転筋管)で絞扼されるのは大腿神経本幹ではなく、その皮枝である伏在神経です。下腿内側の感覚障害を生じます。

【試験対策ポイント】

絞扼性神経障害は「部位と神経」の組合せで頻出です。

症候群絞扼部位障害される神経
手根管症候群手根管(屈筋支帯下)正中神経
円回内筋症候群円回内筋の2頭間正中神経
前骨間神経麻痺前腕近位正中神経(前骨間枝)=tear drop徴候
肘部管症候群肘部管尺骨神経
Guyon管症候群手関節尺側尺骨神経
橈骨管(回外筋)症候群Frohseアーケード後骨間神経(橈骨神経深枝)
胸郭出口症候群斜角筋隙・肋鎖間隙・小胸筋下腕神経叢
梨状筋症候群梨状筋下孔坐骨神経
足根管症候群足根管(屈筋支帯下)脛骨神経
Morton病中足骨頭間趾(底側)神経
腓骨頭部絞扼腓骨頭総腓骨神経(下垂足)

尺骨神経の絞扼は肘(肘部管)と手関節(Guyon管)の2か所、正中神経の絞扼は手関節(手根管)と肘(円回内筋)の2か所、と近位・遠位のペアで覚えると混乱しません。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「整形外科学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第49回 全問一覧

▶ 整形外科学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)