第44回 理学療法士国家試験 午前 第24問
神経内科学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第24問(神経内科学)の正答は 5 です。Charcot-Marie-Tooth病(CMT)は遺伝性運動感覚ニューロパチーで、下肢遠位から始まる筋萎縮が特徴です。
問題
40歳の男性。Charcot-Marie-Tooth病と診断され、最近跛行を呈するようになった。リハビリテーション科を受診し理学療法が開始された。
この患者にみられるのはどれか。
- 1. 脊柱側弯変形
- 2. 股関節屈曲制限
- 3. 膝関節屈曲拘縮
- 4. 腓腹筋仮性肥大
- 5. 下垂足 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 下垂足
Charcot-Marie-Tooth病(CMT)は遺伝性運動感覚ニューロパチーで、下肢遠位から始まる筋萎縮が特徴です。前脛骨筋など足関節背屈筋が早期に障害されるため下垂足となり、これを代償して膝を高く上げる鶏歩(steppage gait)=跛行が出現します。
【各選択肢の解説】
1. 脊柱側弯変形
❌ 誤り。CMTの特徴的所見ではありません。脊柱側弯が問題になるのはDuchenne型筋ジストロフィーや脳性麻痺、二分脊椎などです。
❌ 誤り。CMTの特徴的所見ではありません。脊柱側弯が問題になるのはDuchenne型筋ジストロフィーや脳性麻痺、二分脊椎などです。
2. 股関節屈曲制限
❌ 誤り。CMTの障害は遠位優位で、股関節など近位関節の可動域は保たれます。
❌ 誤り。CMTの障害は遠位優位で、股関節など近位関節の可動域は保たれます。
3. 膝関節屈曲拘縮
❌ 誤り。同じく近位関節の拘縮は一般的ではありません。CMTで変形をきたすのは足部(凹足・槌趾)です。
❌ 誤り。同じく近位関節の拘縮は一般的ではありません。CMTで変形をきたすのは足部(凹足・槌趾)です。
4. 腓腹筋仮性肥大
❌ 誤り。仮性肥大はDuchenne型筋ジストロフィーの特徴です。CMTでは逆に下腿遠位が萎縮し、大腿は太く下腿だけ細い「逆シャンパンボトル脚(こうのとりの脚)」となります。
❌ 誤り。仮性肥大はDuchenne型筋ジストロフィーの特徴です。CMTでは逆に下腿遠位が萎縮し、大腿は太く下腿だけ細い「逆シャンパンボトル脚(こうのとりの脚)」となります。
5. 下垂足
✅ 正しい。前脛骨筋・長趾伸筋など背屈筋の萎縮により下垂足を呈し、遊脚期の足先が引っかからないよう膝を高く上げる鶏歩となります。これが「最近の跛行」の正体です。
✅ 正しい。前脛骨筋・長趾伸筋など背屈筋の萎縮により下垂足を呈し、遊脚期の足先が引っかからないよう膝を高く上げる鶏歩となります。これが「最近の跛行」の正体です。
【試験対策ポイント】
遠位優位 vs 近位優位の鑑別は国試頻出です。
| 疾患 | 障害の分布 | 特徴的所見 |
|---|---|---|
| Charcot-Marie-Tooth病 | 遠位優位 | 下垂足・鶏歩・凹足・槌趾・逆シャンパンボトル脚・腱反射消失 |
| Duchenne型筋ジストロフィー | 近位優位 | 登はん性起立(Gowers徴候)・動揺性歩行・腓腹筋仮性肥大 |
| 重症筋無力症 | 近位+眼瞼 | 日内変動・易疲労性 |
CMTは「遠位の筋萎縮+感覚障害+腱反射消失+凹足」の4点セットで覚えると確実です。
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