第55回 理学療法士国家試験 午前 第83問
理学療法評価学第55回午前
第55回 理学療法士国家試験 午前 第83問(理学療法評価学)は採点除外(全員に得点)の問題です。Danielsらの徒手筋力テスト(MMT)は、個々の筋でなく運動を検査し、定められた検査肢位で重力と徒手抵抗に対する反応から段階0〜5を付ける。
問題
Danielsらの徒手筋力テストについて正しいのはどれか。
- 1. 筋を最大伸張させた肢位で行う。
- 2. 協働筋を個々に分離して評価できる。
- 3. 関節可動域に制限があれば評価できない。
- 4. 抑止テストでは徐々に徒手抵抗を強くする。
- 5. 筋収縮が全く認められない筋の判定は段階1である。
正答:
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 100%参考値
19人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 採点除外(全員正解の扱い)
Danielsらの徒手筋力テスト(MMT)は、個々の筋でなく運動を検査し、定められた検査肢位で重力と徒手抵抗に対する反応から段階0〜5を付ける。各選択肢の記述そのものの正誤を整理する。
【各選択肢の解説】
1. 筋を最大伸張させた肢位で行う。
❌ 誤り。筋を最大に伸張させた位置で行う決まりはない。正しくは、検査肢位は運動ごとに定められており、その肢位で重力に抗する運動・徒手抵抗への保持を見る(Daniels)。
❌ 誤り。筋を最大に伸張させた位置で行う決まりはない。正しくは、検査肢位は運動ごとに定められており、その肢位で重力に抗する運動・徒手抵抗への保持を見る(Daniels)。
2. 協働筋を個々に分離して評価できる。
❌ 誤り。MMTは運動を検査するもので、同じ運動に働く協働筋を1つずつ分けて評価することは原則できない。正しくは、運動単位で評価する。腓腹筋とヒラメ筋(膝の肢位で分ける)、浅指屈筋と深指屈筋のように、肢位や固定で特定の筋を取り出しやすくする検査が一部にあるだけである。
❌ 誤り。MMTは運動を検査するもので、同じ運動に働く協働筋を1つずつ分けて評価することは原則できない。正しくは、運動単位で評価する。腓腹筋とヒラメ筋(膝の肢位で分ける)、浅指屈筋と深指屈筋のように、肢位や固定で特定の筋を取り出しやすくする検査が一部にあるだけである。
3. 関節可動域に制限があれば評価できない。
❌ 誤り。可動域の制限があっても検査はできる。正しくは、その時点で動かせる範囲を検査範囲として評価し、可動域に制限があることを記録する。
❌ 誤り。可動域の制限があっても検査はできる。正しくは、その時点で動かせる範囲を検査範囲として評価し、可動域に制限があることを記録する。
4. 抑止テストでは徐々に徒手抵抗を強くする。
✅ 正しい。抑止テスト(ブレイクテスト)では、検査肢位を保持させたうえで抵抗を急に加えず徐々に強める(Daniels)。急に強い抵抗を加えると、被検者が力を出しきる前に肢位が崩れ、保持する力を正しく比べられないためである。
✅ 正しい。抑止テスト(ブレイクテスト)では、検査肢位を保持させたうえで抵抗を急に加えず徐々に強める(Daniels)。急に強い抵抗を加えると、被検者が力を出しきる前に肢位が崩れ、保持する力を正しく比べられないためである。
5. 筋収縮が全く認められない筋の判定は段階1である。
❌ 誤り。段階1は関節運動は起こらないが、筋収縮を触知・視認できるものである。正しくは、筋収縮がまったく認められなければ段階0である。
❌ 誤り。段階1は関節運動は起こらないが、筋収縮を触知・視認できるものである。正しくは、筋収縮がまったく認められなければ段階0である。
【試験対策ポイント】
| 段階 | 判定の目安(Daniels) |
|---|---|
| 0 | 筋収縮なし |
| 1 | 筋収縮はあるが関節運動なし |
| 2 | 重力の影響を除いた肢位で全可動域を動かせる |
| 3 | 重力に抗して全可動域を動かせる |
| 4・5 | 重力に抗し、さらに徒手抵抗に抗して保持できる |
- MMTは「運動」の検査。個々の筋の検査ではない
- 抑止テストは抵抗を徐々に強める
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