PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第24問

理学療法評価学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第24問(理学療法評価学)の正答は 1 です。徒手筋力テストの段階0〜5は「大小の順序」は表しますが、段階と段階の間隔は等しくありません(段階4と5の差と、段階1と2の差は同じ大きさではない)。

問題
Danielsらの徒手筋力テストで正しいのはどれか。
  1. 1. 順序尺度である。
  2. 2. 5段階評価である。
  3. 3. 実施にあたって年齢は考慮しない。
  4. 4. 個々の筋の筋力が測定可能である。
  5. 5. 段階2は最大筋力の約40 %に相当する。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 順序尺度である。

徒手筋力テストの段階0〜5は「大小の順序」は表しますが、段階と段階の間隔は等しくありません(段階4と5の差と、段階1と2の差は同じ大きさではない)。したがって順序尺度であり、平均値を計算するといった間隔尺度としての扱いはできません。


【各選択肢の解説】

1. 順序尺度である。
✅ 正しい。順位はあるが等間隔ではないため、統計処理はノンパラメトリック法(中央値、Mann-WhitneyのU検定など)を用いる。
2. 5段階評価である。
❌ 誤り。0(収縮なし)から5(正常)までの6段階。さらに+/−を付けて細分することもある。
3. 実施にあたって年齢は考慮しない。
❌ 誤り。Danielsらは、段階5(Normal)の判定を年齢・性別・体格・生活歴を踏まえた「その人にとって正常な筋力」で行うとしている。
4. 個々の筋の筋力が測定可能である。
❌ 誤り。測定するのは、ある運動方向に働く筋群の総合的な力。単独の筋だけを取り出して測ることはできない。
5. 段階2は最大筋力の約40 %に相当する。
❌ 誤り。一般に段階3が正常筋力の約20〜25%、段階4が約75%とされ、段階2はそれよりさらに小さい。40%という数値は当てはまらない。

【試験対策ポイント】

まず段階の定義を正確に覚えます。

5=最大抵抗に抗して全可動域を動かせる/4=強い抵抗に抗して全可動域/3=重力に抗して全可動域/2=重力を除けば全可動域/1=収縮を触知できるが関節は動かない/0=収縮を触知できない。

尺度の種類も評価学の頻出テーマです。

  • 名義尺度 … 性別、疾患名、血液型(分類のみ)
  • 順序尺度 … 徒手筋力テスト、Brunnstrom法ステージ、modified Ashworth scale、FIM、Barthel Index(順位はあるが等間隔でない)
  • 間隔尺度 … 摂氏温度、西暦(0が絶対的な無を意味しない)
  • 比率尺度 … 体重、関節角度、握力、歩行速度(0が絶対的な無)
「MMTは6段階・順序尺度・筋群を測る・年齢を考慮する」の4点は、そのまま選択肢の形で繰り返し出題されます。

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