「筋力増強運動で正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・3問)
理学療法士国家試験では「筋力増強運動で正しいのはどれか」という問い方が、第55回〜第60回のあいだに3回出題されています(「筋力増強運動について正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第60回 午前第40問3. 等張性収縮には求心性収縮と遠心性収縮がある。
- 第58回 午前第38問4. 閉鎖性連鎖運動は複数筋の筋力増強に適している。
- 第55回 午後第41問5. 等尺性筋収縮では血圧上昇に留意する。
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第60回 午前第40問(運動療法)
筋力増強運動で正しいのはどれか。
- 1. 高齢者では高負荷低頻度で実施するのがよい。
- 2. 運動の効果には対象者の運動経験は影響しない。
- 3. 等張性収縮には求心性収縮と遠心性収縮がある。 ✓
- 4. 筋力維持には最大筋力の40〜50%以上の負荷が必要である。
- 5. 等速性収縮の角速度高速域での運動は筋出力効果が増大する。
正答:3
PTカコモン利用者の初回正答率 86.2%(29人・参考値)
等張性収縮は一定の張力(負荷)下で筋長が変化する収縮で、筋が短縮する求心性収縮と、伸張されながら張力を発揮する遠心性収縮の2つに分けられる。
第58回 午前第38問(運動療法)
筋力増強運動で正しいのはどれか。
- 1. 等運動性運動は徒手的に行う。
- 2. 等尺性運動は関節運動を伴う。
- 3. 等張性運動では関節運動の速度を調整する。
- 4. 閉鎖性連鎖運動は複数筋の筋力増強に適している。 ✓
- 5. 開放性連鎖運動は四肢末端が地面に接した状態で行う。
正答:4
PTカコモン利用者の初回正答率 52.9%(17人・参考値)
閉鎖性運動連鎖(CKC)は四肢末端を固定して行う運動で、スクワットのように複数の関節・筋群を同時に動員するため、多筋の協調的な筋力増強に適しています。
第55回 午後第41問(生理学)
筋力増強運動について正しいのはどれか。
- 1. 等尺性筋力増強運動では1回あたり20〜30秒間以上の収縮が必要である。
- 2. 筋力を維持するためには最大筋力の70〜80%以上の抵抗が必要である。
- 3. 目的としていない筋に代償運動が起こる方がよい。
- 4. 等速性筋力増強運動では重錘ベルトを使用する。
- 5. 等尺性筋収縮では血圧上昇に留意する。 ✓
正答:5
PTカコモン利用者の初回正答率 46.2%(13人・参考値)
等尺性収縮は関節を動かさず力を発揮するため、息こらえ(Valsalva)を伴いやすく血圧が著明に上昇します。
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