文の( )に入ることばを選んで、文を完成させます。文脈から語を引き出す課題です。
「はさみで紙を( )」と言われれば、単独で「切る」を思い出すより語が出やすくなります。文脈は喚語の強い手がかりです。この課題は、その手がかりを使って語を引き出す練習であり、同時に「文として意味が通るか」を判断する読解の課題でもあります。
呼称ができない方でも、文脈があれば出ることがあります。出た語はそこにあるということなので、そこから呼称につなげる道筋が立ちます。
| レベル | 中身 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 身のまわりの動作 | 食べる・飲む・書く。日常でいちばん使う動詞 |
| 2 | 生活の場面 | 場面の知識が手がかりになる文 |
| 3 | 前の文からの推論 | 直接書かれていないことを埋める |
| 4 | 助数詞・オノマトペ | 一本・二枚・ざあざあ。日本語に固有で、失語症で落ちやすい |
| 5 | 長い文 | 読解の負荷が上がる。保持しながら埋める |
レベル4の助数詞は、外国語話者だけでなく失語症でも崩れやすいところです。「鉛筆が三( )」が出てこない場合、名詞の呼称は保たれていても助数詞の選択だけが落ちている、という切り分けができます。
助詞プリントと同じで、選択肢は1問ずつ人が決めてあります。機械にダミーを選ばせると「入れても文が通ってしまう語」が混ざり、採点できなくなるためです。並び順だけが毎回変わります。
書く形にすると選択肢が消え、( )が広くなります。このとき正解は一つに決まりません。「はさみで紙を( )」に「切ります」でも「きった」でも、意味が通れば正解です。解答面の語はあくまで一例として扱ってください。文として成立していれば○です。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。