記号置き換え
上の対応表で数字に割り当てられた記号を見て、下のマスに同じ記号を書きます。WAISの符号やSDMTと同じ形の課題で、記号4種から、向きだけが違う似た記号9種まで5段階です。
記号置き換えで見ているもの
数字を見る→表で探す→記号を覚えて書く、を繰り返す課題です。1マスごとの判断はやさしいので、点数を分けるのは処理の速さと注意がどこまで続くかです。正答数だけでなく、次の様子も一緒に記録すると中身が見えます。
- 毎回、表を見に行く… 対応が覚えられず、視線の往復で時間を使う。後半になっても表を見る回数が減らないなら、作業記憶の負荷が高い
- 後半で誤りが増える… 前半は正確なのに、下の段で記号の取り違えやマスのとばしが出る。注意の持続(易疲労)の材料
- 行をとばす・同じ行をやり直す… どこまで進んだかを見失っている。指で押さえながら進めてよいか、条件をそろえて記録する
- 左の列だけ抜ける… 半側空間無視があると、各行の左端が抜けやすい
本物の検査(WAISの符号、SDMT)とは記号も時間も違います。検査の代わりではなく、訓練と経過の記録に使う紙と考えてください。
レベルの中身
| レベル | 記号 | マス |
| 1 | まる・さんかくなど形の違う4種 | 30(見本3を含む) |
| 2 | 形の違う6種 | 48 |
| 3 | 形の違う9種 | 72 |
| 4 | 向きだけが違うかぎ形・T字・不等号を含む9種 | 90 |
| 5 | レベル4と同じ似た記号9種 | 110 |
はじめの3マスは灰色の見本で、記号が描いてあります。説明を聞いたら、見本で手順を確かめてから始めてもらいます。
時間の取り方
紙の下に「90秒でできた数」と「ぜんぶ終わるまで」の2つの記録欄があります。毎回同じ取り方で記録すると、日を追って比べられます。
- 時間を区切る… 90秒で止めて、書けたマスの数と誤りを数える。速さの変化を見たいとき
- 最後までやる… 全部終わるまでの時間を測る。持続を見たいとき、前半と後半で誤りの数を分けて記録すると疲れの影響がわかる
記号は毎回入れ替わるので、同じ紙を覚えて速くなる、ということは起きにくくしてあります。
よくある質問
- 記号の形がくずれていたら誤りにしますか
- どの記号を書こうとしたかがわかれば正答にします。この課題で見たいのは選ぶ速さと正確さで、書字のきれいさではありません。運筆が苦しい方には、記号でなく番号を○で囲む別の課題のほうが合います。
- レベル4から急に難しくなります
- 向きだけが違う記号は、見分けに注意を使うぶん、取り違えが増えます。レベル3で90秒の数が安定してから上げてください。
- ほかに処理速度を見られる課題はありますか
- 文字の抹消は探す速さ、順番つなぎは切り替えを含む速さを見られます。組み合わせると、どこで時間を使っているかが分けやすくなります。
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内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。