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最小対語プリント

1拍だけ違う2つのことばを並べた紙です。音の違いを言い分ける/聞き分ける課題に使います。

最小対語とは

「かき/かぎ」「たいこ/だいこ」のように、1つの音だけが違ってあとは同じ、という語の組を最小対語(ミニマルペア)といいます。違いがその1音しかないので、そこが崩れると意味が変わってしまいます。構音訓練では、目標音が出せるだけでなく別の音と区別して出せることを確認する段階で使います。

使い方は2通りです。

難易度は「長さ」と「違いの位置」で刻む

レベル対の条件ねらい
12拍・違いは語頭いちばん扱いやすい。短くて、構えが作れる
23拍・違いは語頭語が長くなるぶん保持の負荷が上がる
3拍数を問わない・語頭長さがそろわない条件で
4違いが語中・語尾最後まで聞かないと(読まないと)分からない
5拍数・位置を問わない般化の確認

語頭は構えを作れるぶんやさしく、語中・語尾に移ると難度が上がります。構音プリントの拍位置と同じ考え方です。

語彙データベースから機械で拾っている

この対は、手作業のリストではなく語彙リストの読みから毎回計算しています。条件は「拍数が同じ・違うのは1拍だけ・その1拍の母音がそろっている・行が違う」の4つです。母音までそろえてあるので、「かき/かく」のような、母音が違うだけの組は出ません。純粋に子音の対立だけが残ります。

語彙が増えれば対も自動で増えます。いまは350組ほどあります。

有声−無声にしぼると十数組しかない

「かき/かぎ」のような清音と濁音の対は、構音でも聴覚的弁別でもいちばん先に扱う対立です。ところが実在語でこの対になる組は、日本語そのものが少ないのです。語彙データベース1,465語から拾えるのは十数組しかありません。語を足しても大きくは増えません。

そのため、有声−無声はレベルの軸から外して設定に降ろしてあります。指定すると出せる対が足りず「対が足りません」と出ることがあります。声の有無をまとめて練習したいときは、実在語にこだわらず音節プリント(無意味音節)を使ってください。カ行とガ行を混ぜた紙がいくらでも出せます。

行を指定するとしぼれる

目標音が決まっているなら、行を指定してください。「サ行をふくむ対だけ」にすれば、サ行と別の行の対立だけが並びます。ただししぼるほど在庫が減るので、「対が足りません」と出たらレベルを上げるか行の指定を外してください。

よくある質問

読みだけでなく絵で出せますか
いまは文字だけです。最小対語は絵にすると2枚必要で、絵カード側にそろった対が少ないためです。文字が読めない段階なら、こちらが読み上げて指してもらう形で使ってください。
チェック欄がありません
この紙は読み上げ用として作っています。記録を残したいときは、紙の余白に○×を書き込むか、記録の要る構音プリント(復唱チェック欄3回分)を併用してください。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。