よく知られた唱歌・童謡・わらべうた・民謡の歌詞を、1曲1枚の大きな字で出します。番ごとに番号を付けて区切り、行間を広くとっています。ふりがな付き/ひらがなだけ、1番だけ〜全部の番、文字の大きさを選べます。載せているのは歌詞だけで、楽譜はありません。
失語症で話すことが難しい方でも、昔から歌いなれた歌は、歌詞が出てくることがあります。メロディーとリズムに乗った言葉は、ふだんの会話とは違う形で残っていることがあるためです。歌えたという手応えは、発話の練習に向かう気持ちも支えます。
運動障害性構音障害の方には、息を長く使い、口を大きく動かし、声の高さを変える練習になります。認知症の方には、歌そのものが回想の手がかりになり、「この歌はどこで覚えましたか」から会話が広がります。このプリントは、そうした場面で手元に置く歌詞カードです。
なお、メロディックイントネーション療法(MIT)は、決まった手順で短い文に抑揚を付けて唱える方法で、知っている歌を歌うこととは別のものです。MIT を行うときの導入や、抑揚に乗せて言葉を出す感覚をつかむ準備として使ってください。
| レベル | 出す番 | 字の大きさ(上限) |
|---|---|---|
| 1 | 1番だけ | 特大(40pt まで) |
| 2 | 2番まで | 大きな字(32pt まで) |
| 3 | 3番まで | 28pt まで |
| 4 | 4番まで | 24pt まで |
| 5 | 全部の番 | 22pt まで |
字の大きさは、上限の中で紙に入るいちばん大きい字を自動で選びます。番の多い曲や行の長い曲は小さくなります(番の多い曲の全部の番は2段に組みます)。番が足りない曲は全部の番を出し、題名の下に「全何番」と出します。「文字の大きさ」で上限を特大・大・中に変えられます。字が入りきらないときは、それより小さくします。
題名を押すと、その曲の紙が出ます。
載せているのは歌詞だけで、楽譜(メロディー)はありません。収めているのは、作詞者(訳詞・補作をした人を含む)が亡くなってから長い年月がたち、著作権の保護期間が満了した曲と、作詞者のわからない文部省唱歌・昔から伝わるわらべうたや民謡だけです。歌詞は複数の資料と番ごとに照らし合わせてから入れています。地域や時代によって歌詞が違う曲は、いま広く歌われている形を採りました。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。