第15回 言語聴覚士国家試験 第1問
医学総論第15回
職種と業務との組み合わせで正しいのはどれか。
- 1.医 師 ― リハビリテーション処方 ✓
- 2.理学療法士 ― 聴力検査
- 3.作業療法士 ― 義足作成
- 4.言語聴覚士 ― 気管カニューレ交換
- 5.看護師 ― 嚥下内視鏡検査
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 医師 — リハビリテーション処方
医師はリハビリテーション処方を行う権限と責任を有しており、これは医行為です。各職種の業務範囲は法令で定められており、医師以外がこれを行うことはできません。本問は各医療職の名称独占・業務独占を問う重要な問題です。
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【各選択肢の解説】
1. 医師 — リハビリテーション処方
✅ 正しい。医師のみがリハビリテーション処方を行う権限を有します。処方に基づいて、PT・OT・STなどが実施します。これは医行為であり、他職種は行えません。
2. 理学療法士 — 聴力検査
❌ 誤り。聴力検査は「純音聴力検査」「語音明瞭度検査」「ティンパノメトリー」など多くが言語聴覚士の専門領域です。聴力検査機器の操作は医師の指示下で行われます。
3. 作業療法士 — 義足作成
❌ 誤り。義足作成は義肢装具士の業務です。作業療法士はOTの資格を持つ者のみが行える業務(適応訓練など)を実施します。義肢装具の製作は別職種です。
4. 言語聴覚士 — 気管カニューレ交換
❌ 誤り。気管カニューレ交換は医師が行う医行為です。言語聴覚士は気管カニューレ管理下での嚥下指導や音声訓練は行いますが、カニューレの交換や挿入はできません。
5. 看護師 — 嚥下内視鏡検査
❌ 誤り。嚥下内視鏡検査(VE)は医師またはVEの実施資格を取得した言語聴覚士が行う検査です。看護師単独では実施できません。ただし検査の準備・介助は行います。
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【試験対策ポイント】
職種と業務の重要な区別:
| 職種 | 専門的業務 | 医行為で行えない業務 |
|---|---|---|
| 医師 | リハビリ処方・カニューレ交換・VE実施 | — |
| 言語聴覚士 | 聴力検査・音声検査・嚥下造影・VE実施(資格取得後) | カニューレ交換・医学的診断 |
| 理学療法士 | 運動療法・物理療法 | 聴力検査・嚥下検査実施 |
| 作業療法士 | 日常生活動作訓練・環境調整 | 義肢装具製作 |
| 看護師 | 療養上の世話・医療処置介助 | VE単独実施 |
| 義肢装具士 | 義肢装具の製作・装着調整 | — |
キーワード:
- 医行為:医師のみ実施可
- 名称独占:その職種のみ名乗れる(全職種に適用)
- 業務独占:その職種のみ実施可(医師が最も強い)
- VE実施:医師またはVE認定ST(国家試験問題では「医師またはST」と記載される)
頻出の紛らわしいペア:
- PT vs ST の聴力検査:STが実施
- OT vs 義肢装具士 の義具:義肢装具士が製作
- ST vs 看護師 の嚥下検査:STまたは医師が実施
- 医師 vs その他 のカニューレ交換:医師のみ