第27回 言語聴覚士国家試験 第1問
医学総論第27回
医学研究における倫理的配慮について述べたのはどれか。
- 1.イスタンブール宣言
- 2.ヒポクラテスの誓い
- 3.ジュネーブ宣言
- 4.ヘルシンキ宣言 ✓
- 5.リスボン宣言
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — ヘルシンキ宣言
ヘルシンキ宣言は医学研究における倫理的配慮を最初に体系的に規定した国際宣言です。インフォームドコンセント、研究倫理委員会(IRB)による事前審査、研究対象者の安全と利益の保護を明記しており、医学研究の倫理基準として最も重要な文書です。
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【各選択肢の解説】
1. イスタンブール宣言
❌ 誤り。これは医師自身の権利・労働環境・安全の保護について述べた宣言です。医学研究の倫理ではなく、医師の職業的権利と職場環境に焦点があります。
2. ヒポクラテスの誓い
❌ 誤り。古代ギリシャで成立した医師個人の道徳的誓約であり、医学研究の倫理体系を定めたものではありません。個人の職業倫理が主体です。
3. ジュネーブ宣言
❌ 誤り。医師の基本的な職業倫理(患者への義務、利益相反回避など)を規定しており、医学研究全般の倫理体系ではなく医師の職業倫理が中心です。
4. ヘルシンキ宣言
✅ 正しい。1964年WMA(世界医師会)によって採択され、医学研究における倫理的原則を包括的に規定しました。インフォームドコンセント、利益相反の開示、研究倫理委員会の必須化など、研究倫理の国際基準です。
5. リスボン宣言
❌ 誤り。患者個人の権利(自己決定権・知る権利・プライバシー権)について述べており、医学研究という枠組みではなく「患者権」が主題です。
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【試験対策ポイント】
医学倫理宣言の区分け:
| 宣言名 | 採択年 | 主題 | 重点内容 |
|---|---|---|---|
| ヒポクラテスの誓い | 古代 | 医師個人の道徳 | 患者への忠誠・秘密保持 |
| ジュネーブ宣言 | 1948年 | 医師の職業倫理 | 医師の基本義務・利益相反 |
| ヘルシンキ宣言 | 1964年 | **医学研究の倫理** | **インフォームドコンセント・IRB・安全性** |
| リスボン宣言 | 1981年 | 患者の権利 | 自己決定権・知る権利・プライバシー |
| イスタンブール宣言 | 2000年 | 医師の権利 | 労働環境・身体的・精神的安全 |
医学研究の倫理には「ヘルシンキ宣言」を選ぶ。患者権は「リスボン宣言」。医師倫理は「ジュネーブ宣言」と記憶。