第27回 言語聴覚士国家試験 第101問
医学総論第27回
工ビデンスレベルが最も高いのはどれか
- 1.横断研究
- 2.メタ分析 ✓
- 3.コホート研究
- 4.患者・対照研究
- 5.無作為化比較試験
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — メタ分析
メタ分析は複数の質の高い研究(特にRCT)を統計的に統合した研究であり、EBM(根拠に基づく医療)のエビデンスレベル分類において最も高い証拠とされています。単一の研究よりもより大規模で確実な結論を導き出すことができるため、臨床的意思決定の根拠として最も信頼性が高いです。
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【各選択肢の解説】
1. 横断研究
❌ 誤り。特定の時点での集団の状態を調査する研究であり、因果関係を証明できません。エビデンスレベルは下位であり、観察研究として位置づけられます。
2. メタ分析
✅ 正しい。複数の高質な研究(主にRCT)の結果を統計的に統合・解析します。エビデンスレベル分類の最上位であり、システマティックレビューを伴う場合さらに信頼度が高まります。
3. コホート研究
❌ 誤り。前向き観察研究として因果関係の推定に有用ですが、メタ分析より下位のレベルです。特に非盲検化や追跡脱落の影響を受けやすいため、RCTより信頼度は劣ります。
4. 患者・対照研究
❌ 誤り。後ろ向き観察研究であり、疾病の回顧的調査のため、想起バイアスや選択バイアスが生じやすく、エビデンスレベルはコホート研究より低位です。
5. 無作為化比較試験(RCT)
❌ 誤り。単一の研究としてはエビデンスレベルが最も高い介入研究ですが、複数のRCTを統合したメタ分析の方が総体的な証拠力が強いとされています。
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【試験対策ポイント】
エビデンスレベルピラミッド(上から順に信頼度が高い)
| 順位 | 研究デザイン | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | メタ分析・システマティックレビュー | 複数のRCTを統計統合 |
| 2位 | 無作為化比較試験(RCT)単一 | 介入研究の標準 |
| 3位 | コホート研究 | 前向き観察(因果推定可) |
| 4位 | 患者・対照研究 | 後ろ向き観察(バイアス多) |
| 5位 | 横断研究 | 点での状態把握のみ |
重要な区別ポイント:
- RCTは「単一研究としては最高位」だが、メタ分析は「複数研究の統合」のため上回る
- メタ分析=複数のハイレベル研究を数学的に統合することで、より強い根拠となる
- 観察研究(コホート・患者・対照・横断)は因果関係証明に限界あり