第28回 言語聴覚士国家試験 第118問
医学総論第28回
エックス線を用いて行う検査はどれか。
a.脳波
b.頭部CT
c.脳血管造影
d.近赤外線分光法(NIRS)
e.頭部MRI
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
解説
# 第28回 第118問 解説
■ 正答:**3番 — b.頭部CT、c.脳血管造影**
エックス線を用いた検査を選択する問題です。エックス線(X線)は電磁波であり、物質を透過する性質を利用して画像化される検査と、そうでない検査を区別することが重要です。
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## 【各選択肢の解説】
**a. 脳波(EEG)**
❌ **誤り。** エックス線を使用しません。脳表面の電気的活動を頭皮上の電極から記録する検査です。物理的エネルギー源は電気信号であり、X線とは無関係。
**b. 頭部CT(コンピュータ断層撮影)**
✅ **正しい。** エックス線を使用します。複数の方向からのX線投射データをコンピュータで処理して、脳の断層像を得ます。急性期脳卒中の鑑別(出血性vs虚血性)に最適。
**c. 脳血管造影(脳血管DSA)**
✅ **正しい。** エックス線を使用します。放射線造影剤を脳血管に注入し、X線透視下でリアルタイムに血管走行を観察します。くも膜下出血の原因検索(脳動脈瘤)や血管奇形の診断に有用。
**d. 近赤外線分光法(NIRS)**
❌ **誤り。** エックス線を使用しません。近赤外線(NIR)を利用した光学的検査です。脳血流量の変化をリアルタイムに非侵襲的に測定でき、ベッドサイド検査として有用ですが、X線ではありません。
**e. 頭部MRI(磁気共鳴画像)**
❌ **誤り。** エックス線を使用しません。静磁場と高周波磁場を利用した検査で、被曝がありません。脳梗塞の急性期診断やPPAなどの変性疾患に優れていますが、X線依存ではありません。
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## 【試験対策ポイント】
**脳・神経検査における画像診断法の分類**
| 検査法 | エネルギー源 | 主な適応 | 利点・欠点 |
|---|---|---|---|
| **CT** | X線(電磁波) | 急性期脳出血・脳梗塞の鑑別 | 迅速・被曝あり・骨描出に優れる |
| **MRI** | 静磁場・高周波磁場 | 梗塞急性期・腫瘍・変性疾患・脊髄 | 被曝なし・時間要・金属禁止 |
| **脳血管造影** | X線透視 | 脳動脈瘤・動静脈奇形・狭窄 | 最確実・侵襲的・造影剤リスク |
| **脳波(EEG)** | 電気信号 | けいれん発作・脳死診断 | ベッドサイド可・部位特異性低い |
| **NIRS** | 近赤外線 | 脳血流・脳活動のリアルタイム測定 | 被曝なし・光子散乱により深部困難 |
**X線を用いる検査の特徴:**
- CT・脳血管造影ともに**被曝あり**の検査です
- 造影剤が不要なCTに対し、脳血管造影は造影剤による腎障害リスクがあります
- 「X線とは何か」を正確に理解することが医学総論の基礎となります