STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第12問

リハ医学第15回
写真に示すのはどれか。
  1. 1.足底板
  2. 2.長下肢装具
  3. 3.短下肢装具 ✓
  4. 4.大腿義足
  5. 5.下腿義足
第15回第12問 図

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 短下肢装具 短下肢装具(AFO:Ankle-Foot Orthosis)は足関節から下腿にかけて支持する装具です。写真に示されている装具は、足部と下腿下部を支持する構造であり、膝関節を越えない設計となっているため、短下肢装具に該当します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 足底板 ❌ 誤り。足底板は足部のアーチを支持するインソール状の補助器具で、外観上は靴の中に納められるため、外部から見える装具ではありません。写真の装具は下腿に及ぶ構造をしており、足底板ではありません。 2. 長下肢装具 ❌ 誤り。長下肢装具(KAFO:Knee-Ankle-Foot Orthosis)は膝関節を含めて支持する装具で、足部から大腿にかけて覆う必要があります。写真では膝関節を越えていないため、長下肢装具ではありません。 3. 短下肢装具 ✅ 正しい。短下肢装具(AFO)は足関節と下腿下部を支持し、膝関節を越えない設計です。足関節の不安定性、下垂足、あるいは下腿筋力低下に対する支持が目的であり、写真の構造と一致します。 4. 大腿義足 ❌ 誤り。大腿義足は大腿切断者のための義肢で、膝関節と足関節の両方を有する複雑な構造です。写真は装具(体の一部を補強する補助器具)であり、義肢(失った身体部位を代行する器具)ではありません。 5. 下腿義足 ❌ 誤り。下腿義足は下腿切断者のための義肢で、足関節と足部を代替する人工の部位を含みます。写真は患者自身の足部と下腿を保有した状態での支持装具(装具)であり、失った部位を補う義肢ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 装具と義肢の根本的な違い | 項目 | 装具 | 義肢 | |---|---|---| | 定義 | 身体の一部を補強・支持・矯正 | 失った身体部位を代替 | | 例 | AFO・KAFO・足底板 | 大腿義足・下腿義足・上肢義足 | | 対象者 | 四肢が存在する障害者 | 切断者 | 下肢装具の分類 | 分類 | 略語 | 支持範囲 | 主な適応 | |---|---|---|---| | 短下肢装具 | AFO | 足関節~下腿 | 下垂足・足関節不安定性 | | 長下肢装具 | KAFO | 膝関節~足関節 | 膝関節不安定性・脊髄損傷 | | 股関節~装具 | HKAFO | 股関節~足関節 | 両側脊髄損傷・両麻痺 | 鑑別のコツ 「膝関節を越えるか超えないか」が判断の最重要ポイント。写真で膝関節の有無を確認すれば、短下肢と長下肢の区別は容易です。また、義肢との違いを理解するため「四肢があるか(装具)」「四肢がないか(義肢)」で判断することが基本です。
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