STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第149問

社会福祉第15回
医療保険の組み合せとして正しいのはどれか。
  1. 1.共済組合 ― 弁護士
  2. 2.国民健康保険 ― 中小企業の従事者
  3. 3.船員保険 ― 一般乗船者
  4. 4.組合管掌健康保険 ― 大企業の従事者 ✓
  5. 5.政府管掌健康保険 ― 国会議員

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 組合管掌健康保険 ― 大企業の従事者 組合管掌健康保険は、複数の大企業が労働者のために組織する健康保険組合が運営する制度で、大企業の従事者を対象としています。これが医療保険の加入者と保険者の関係として正しい組み合わせです。 --- 【各選択肢の解説】 1. 共済組合 ― 弁護士 ❌ 誤り。共済組合は公務員(国家公務員・地方公務員)や教職員など特定の公的職業従事者を対象とします。弁護士は自営業者であり、国民健康保険の対象となります。 2. 国民健康保険 ― 中小企業の従事者 ❌ 誤り。中小企業の従事者は政府管掌健康保険(現在の全国健康保険協会管掌健康保険)に加入します。国民健康保険は自営業者・農業従事者・無職者など被用者保険に加入していない者を対象とします。 3. 船員保険 ― 一般乗船者 ❌ 誤り。船員保険の対象は「船舶所有者に雇用される船員」です。一般乗船者(乗客など)は対象外で、別途個人で民間保険に加入する必要があります。 4. 組合管掌健康保険 ― 大企業の従事者 ✅ 正しい。複数の大企業が共同で設立した健康保険組合が管掌する制度で、加入企業の従業員(通常は従業員1,000名以上の大企業)とその扶養家族が対象です。 5. 政府管掌健康保険 ― 国会議員 ❌ 誤り。国会議員は共済組合(議員年金の廃止後は健康保険法の特例規定で政府管掌健康保険に加入)に加入していました。現在は全国健康保険協会管掌健康保険(旧政府管掌)に加入していますが、一般労働者向けの保険であり国会議員専用ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 日本の医療保険制度の構造 | 保険の種類 | 管掌者 | 対象者 | 加入単位 | |---|---|---|---| | 共済組合 | 各共済組合 | 公務員・教職員 | 職域 | | 組合管掌健康保険 | 健康保険組合(複数企業共同) | 大企業従事者(従業員1,000名以上が目安) | 企業別 | | 政府管掌健康保険(協会けんぽ) | 全国健康保険協会 | 中小企業従事者 | 企業別 | | 船員保険 | 日本船員福祉機構 | 船員(雇用関係) | 職域 | | 国民健康保険 | 市町村・国保組合 | 自営業者・農業従事者・無職者 | 地域・職域 | 重要な否定知識 - 国民健康保険:被用者保険に加入しない全国民(二次的な受け皿) - 船員保険:「乗客」は対象外。あくまで「雇用される船員」のみ - 政府管掌健康保険(協会けんぽ):中小企業向け(組合管掌との対比で重要) - 共済組合:公務員・教職員(民間企業の従事者は対象外) 頻出カテゴリ 「○○保険の対象者は誰か」という出題では、各制度の対象となる「職業」「雇用形態」「企業規模」を区別することが合否を分けます。特に「政府管掌 vs 組合管掌」の対比は毎年出題されやすい領域です。
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