STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第15回 言語聴覚士国家試験 第17問

臨床歯科医学/口腔外科学第15回
歯周病について正しいのはどれか。
  1. 1.歯槽骨骨髄の脂肪化
  2. 2.口腔カンジダ菌の増殖 ✓
  3. 3.口腔粘膜の上皮異形成
  4. 4.歯髄の変性壊死
  5. 5.歯の病的移動 ✓

正答:2・5番

解説
# 第15回 第17問 解説 ⚠️ この問題は2番と5番が正答として処理されています。 ■ 正答:2番・5番 — 口腔カンジダ菌の増殖/歯の病的移動 歯周病は歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質からなる歯周組織が細菌感染により破壊される疾患です。5の「歯の病的移動」は歯槽骨吸収と歯根膜破壊により支持力が失われた結果生じる、歯周病の典型的所見です。2の「口腔カンジダ菌の増殖」は、歯周病患者の口腔衛生状態悪化や細菌叢の乱れに伴う日和見感染として生じうるため、本問では正答として認められました。 --- 【各選択肢の解説】 1. 歯槽骨骨髄の脂肪化 ❌ 誤り。骨髄の脂肪化は加齢変化や造血機能低下でみられる所見であり、歯周病の病態ではありません。歯周病での歯槽骨の変化は「炎症性吸収」が主体です。 2. 口腔カンジダ菌の増殖 ✅ 正しい(正答として認められた)。歯周病に伴う口腔環境の悪化・免疫応答の変化により、カンジダなど日和見感染性真菌が増殖しやすくなります。ただし歯周病の主病態とは言いにくく、出題不備の一因となりました。 3. 口腔粘膜の上皮異形成 ❌ 誤り。上皮異形成は**白板症や紅板症などの前癌病変**にみられる組織学的変化であり、歯周病では起こりません。 4. 歯髄の変性壊死 ❌ 誤り。歯髄の変性・壊死は齲蝕の進行による**歯髄炎**の帰結であり、歯内疾患の病態です。重度歯周病で根尖側から感染が歯髄に波及する「歯周-歯内病変」は例外的にあり得ますが、歯周病そのものの所見ではありません。 5. 歯の病的移動 ✅ 正しい。歯槽骨吸収と歯根膜破壊により支持力が低下し、咬合力や舌圧・口唇圧のバランス崩壊によって歯が移動します。前歯のフレアアウト(唇側傾斜・離開)が代表例です。 --- 【試験対策ポイント】 歯周病の病態の本質は「**歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質)の破壊**」。齲蝕・歯髄炎(歯の硬組織・歯髄の疾患)とは明確に区別すること。キーワードは「**歯槽骨吸収・アタッチメントロス・動揺・病的移動**」。一方で、**上皮異形成=前癌病変**、**骨髄の脂肪化=加齢変化**、**歯髄壊死=齲蝕由来**と整理しておくと類似問題で迷わない。本問は2も正答として認められた経緯があるため、「歯周病患者では口腔カンジダが増えやすい」という関連知識も押さえておくとよい。
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