STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第17問

臨床歯科医学/口腔外科学第26回
口腔ケアの目的でないのはどれか。
  1. 1.う蝕の予防
  2. 2.口臭の減少
  3. 3.粘膜炎の予防
  4. 4.プラークの形成 ✓
  5. 5.誤嚥性肺炎の予防

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — プラークの形成 口腔ケアの目的は「口腔環境を清潔に保ち、口腔疾患を予防すること」です。プラークの形成は口腔ケアによって「防ぐべき対象」であり、ケアの目的ではなく、むしろケアが防止すべき現象そのものです。 --- 【各選択肢の解説】 1. うし蝕の予防 ✅ 正しい。口腔ケアはプラークの中の細菌が産生する酸からエナメル質を守り、うし蝕発生を予防します。歯磨きによるプラーク除去が最も基本的な予防法です。 2. 口臭の減少 ✅ 正しい。口腔内の細菌増殖と食物残渣の腐敗は口臭の主原因です。口腔ケアにより菌数を減らし、口臭を軽減できます。特に要介護高齢者や入院患者では重要な目的の一つです。 3. 粘膜炎の予防 ✅ 正しい。不潔な口腔環境は細菌繁殖を促進し、粘膜炎(口腔内炎症)を引き起こします。口腔ケアにより菌数を管理し、粘膜炎の予防・改善につながります。 4. プラークの形成 ❌ 誤り。プラークの形成は「防ぐべき現象」であり、口腔ケアの「目的」ではありません。むしろ口腔ケアはプラークの「形成を防止・除去する」ことを目的としています。プラーク形成を促進することは、う蝕、歯周病、粘膜炎すべての要因となるため、口腔ケアとは相反します。 5. 誤嚥性肺炎の予防 ✅ 正しい。口腔内に繁殖した細菌が誤嚥により下気道に入ることで誤嚥性肺炎が生じます。適切な口腔ケアにより口腔内の細菌数を減少させ、誤嚥性肺炎のリスクを著しく低減できます。高齢者や摂食嚥下障害患者では特に重要な予防目的です。 --- 【試験対策ポイント】 口腔ケアの主要な目的(覚えるべき5つ) | 目的 | 対象疾患・状態 | |---|---| | プラーク除去 | うし蝕、歯周病の予防 | | 菌数管理 | 誤嚥性肺炎、粘膜炎の予防 | | 口臭軽減 | QOL向上、社会生活支援 | | 粘膜清潔保持 | 口腔粘膜炎症の予防 | | 嚥下機能維持 | 廃用萎縮防止 | 引っかかりやすいポイント - 「プラークの形成」「感染の促進」「菌増殖」のような「望ましくない状態の促進」は口腔ケアの目的ではなく、むしろ防ぐべき対象 - 本問の4番のように、「○○の形成」「○○の増加」という表現は、選択肢が目的か阻止対象かを見極めるキーワード ST試験での頻出パターン - 口腔ケアの目的を選ぶ問題では、「疾患・合併症の予防」「QOL向上」が答え - 「口腔ケアの効果でないもの」という反対出題でも、同じ4つの視点で判断可能
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