STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第26回 言語聴覚士国家試験 第117問

臨床歯科医学/口腔外科学第26回
下顎骨筋突起に付着する筋はどれか。
  1. 1.顎二腹筋
  2. 2.側頭筋 ✓
  3. 3.咬筋
  4. 4.外側翼突筋
  5. 5.内側翼突筋

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 側頭筋 下顎骨の筋突起(coronoid process)は、下顎支の前縁上部に位置する突起で、側頭筋がこの筋突起に付着します。側頭筋は側頭部から起始し、翼突下顎ひだを通って下顎骨筋突起に停止する強力な上挙筋です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 顎二腹筋 ❌ 誤り。顎二腹筋は下顎骨体の内側にある二腹筋窩に付着します。下顎骨の挙上に関与せず、むしろ下顎骨の下制(開口)に働く筋です。筋突起ではなく下顎骨体への付着が特徴です。 2. 側頭筋 ✅ 正しい。側頭部から起始し、翼突下顎ひだを経由して下顎骨の筋突起に付着します。下顎骨の上挙と後退に働く重要な咀嚼筋です。筋突起はこの筋が付着するための特化した構造です。 3. 咬筋 ❌ 誤り。咬筋は下顎支の外側面に付着し、筋突起ではなく下顎骨体の後部に停止します。咬筋は浅頭部と深頭部に分かれていますが、いずれも筋突起には関与しません。 4. 外側翼突筋 ❌ 誤り。外側翼突筋は下顎頸部(関節突起の前方)と関節円板に付着し、下顎骨の前進と側方運動に働きます。筋突起への付着はありません。 5. 内側翼突筋 ❌ 誤り。内側翼突筋は下顎支の内側面に付着し、下顎骨の上挙に働きますが、筋突起ではなく下顎支の内側部に停止します。筋突起は含まれません。 --- 【試験対策ポイント】 下顎骨の主要な解剖学的ランドマークと付着筋 | 部位 | 構造 | 付着筋 | 機能 | |---|---|---|---| | 筋突起 | 下顎支前縁上部 | 側頭筋 | 上挙・後退 | | 関節突起 | 下顎支後上部 | — | 関節頭 | | 下顎頸部 | 関節突起の前方 | 外側翼突筋(上頭) | 前進・側方運動 | | 下顎支内側 | — | 内側翼突筋 | 上挙 | | 下顎支外側 | — | 咬筋 | 上挙 | | 二腹筋窩 | 下顎骨体内側 | 顎二腹筋 | 下制 | 重要な区別: - 筋突起=側頭筋の付着部(上挙筋) - 関節突起≠筋突起(異なる2つの突起) - 外側翼突筋の上頭は関節突起・関節円板に付着(筋突起ではない)
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