第15回 言語聴覚士国家試験 第25問
認知心理学第15回
ゲシュタルト要因でないのはどれか。
- 1.近接
- 2.類同
- 3.閉合
- 4.よい連続
- 5.親近 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 親近
ゲシュタルト要因は知覚的な組織化を説明する法則ですが、「親近」はこれに含まれません。親近性は「個人の経験や記憶との関連性」という学習的・感情的な要因であり、知覚の根底的な組織化原理ではないため、ゲシュタルト心理学の古典的な要因には分類されていません。
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【各選択肢の解説】
1. 近接
✅ ゲシュタルト要因に含まれます。空間的に近い要素同士が一つのまとまりとして知覚される法則です。例えば「●● ●●」と見ると2つのペアに見えるのはこの要因によります。
2. 類同
✅ ゲシュタルト要因に含まれます。色・形・大きさなど似た特性をもつ要素が一つのグループとして知覚される法則です。例えば「●○●○」と見ると●どうし、○どうしがまとまって見えます。
3. 閉合
✅ ゲシュタルト要因に含まれます。不完全な図形でも、欠けた部分を心理的に補って完全な形として知覚される法則です。例えば欠けた円も脳が補完して「円」として認識します。
4. よい連続
✅ ゲシュタルト要因に含まれます。交差する曲線も、滑らかに続く曲線として知覚される法則です。2本の直線が交差するとき、私たちは「×」ではなく「なめらかに続く2本の線」として見えます。
5. 親近
❌ ゲシュタルト要因に含まれません。親近性は個人の過去経験や感情的な距離感に基づく学習効果であり、知覚的な組織化メカニズムそのものではありません。これはゲシュタルト心理学の古典5要因に分類されていません。
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【試験対策ポイント】
ゲシュタルト要因(古典的5要因)
| 要因 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 近接 | 空間的に近い要素がまとまる | ●● ●● → 2つのペア |
| 類同 | 似た要素がまとまる | ●○●○ → ●どうし、○どうし |
| 閉合 | 不完全な図形が補完される | ○(欠けた円) → 脳が補完 |
| よい連続 | 滑らかに続く線として知覚 | 交差した曲線 → なめらかさ優先 |
| 単純性/良い図形 | シンプルな形が優先される | (参考) |
親近性が出題される場合は「個人の経験に基づく」「感情的な価値」という文脈で、ゲシュタルト要因との区別が問われやすいです。