第15回 言語聴覚士国家試験 第38問
音声学第15回
「かんぜんちょうあく(勧善懲悪)」の音節数とモーラ数の適切な組み合わせはどれか。
- 1.6 ― 9
- 2.6 ― 8
- 3.6 ― 7
- 4.5 ― 9
- 5.5 ― 8 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 5 ― 8
「かんぜんちょうあく」の音節数は5個、モーラ数は8個です。音節は音韻的な単位(子音+母音で1音節)で数えるのに対し、モーラは拍の概念で、長音・撥音・促音が含まれる場合にはそれぞれ1拍を占めるため、総数が異なります。
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【各選択肢の解説】
1. 6 ― 9
❌ 誤り。音節数・モーラ数ともに過多です。「かんぜんちょうあく」に音節が6個存在することはなく、モーラ数9も正確ではありません。
2. 6 ― 8
❌ 誤り。音節数が誤りです。6音節ではなく5音節が正解です。モーラ数8は正確ですが、音節数の誤りで不適切です。
3. 6 ― 7
❌ 誤り。音節数が誤り(6個ではなく5個)で、モーラ数も誤り(7拍ではなく8拍)です。
4. 5 ― 9
❌ 誤り。音節数は正確ですが、モーラ数が9では過多です。正しくは8拍です。
5. 5 ― 8
✅ 正しい。「かんぜんちょうあく」は以下のように分析されます。
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【試験対策ポイント】
音節数・モーラ数の計算方法
「かんぜんちょうあく」の分析:
| 表記 | 分析 | 音節 | モーラ(拍) |
|---|---|---|---|
| か | ka | 1 | 1 |
| ん | ん(撥音) | 1 | 1 |
| ぜ | ze | 1 | 1 |
| ん | ん(撥音) | 1 | 1 |
| ちょ | tyo(長音ではなく子音+母音) | 1 | 1 |
| う | u | (上のちょの一部か独立か) | — |
| あ | a | 1 | 1 |
| く | ku | 1 | 1 |
| **合計** | | **5** | **8** |
キーワード:
- 音節:子音+母音(または母音のみ)で1単位
- モーラ(拍):日本語の拍数を数える単位
- 撥音「ん」:1拍を占める
- 促音「っ」:1拍を占める
- 長音(ー):母音の延長で1拍を占める
- 「ちょ」は複合音だが音節数では1、拍数でも1拍
注意:音節とモーラの概念の混同が誤答原因となりやすい。この問題は「撥音が2つあること」がモーラ数増加のポイント。