第15回 言語聴覚士国家試験 第48問
社会福祉第15回
社会保障制度の理念として誤っているのはどれか。
- 1.法の下の平等
- 2.生存権の保障
- 3.ノーマライゼーション
- 4.婚姻の制限 ✓
- 5.自己決定の実現
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 婚姻の制限
社会保障制度は個人の基本的人権と自由を保障することが理念であり、婚姻の制限は憲法24条に違反する差別的施策です。社会保障は「生存権の保障」「法の下の平等」「自己決定」「ノーマライゼーション」といった人権尊重の原則に基づいており、婚姻という基本的人権を制限することは社会保障の理念に反します。
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【各選択肢の解説】
1. 法の下の平等
✅ 正しい。社会保障制度は国民の社会的身分や経済的地位によらず、全ての人に基本的な生活水準を保障する「法の下の平等」を実現することが理念です。
2. 生存権の保障
✅ 正しい。憲法25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」に基づいており、社会保障の最も基本的な理念です。
3. ノーマライゼーション
✅ 正しい。障害者や高齢者が地域社会で通常の生活を営むことを支援する理念であり、社会福祉の重要な原則です。1970年代より北欧で提唱されました。
4. 婚姢の制限
❌ 誤り。婚姻は憲法24条で保障される基本的人権であり、社会保障制度によって制限されてはいけません。むしろ自由な選択を保障することが人権尊重の原則です。
5. 自己決定の実現
✅ 正しい。社会保障サービスの利用者が主体的に選択・決定する権利を尊重することは、現代の社会福祉における重要な理念(利用者主体)です。
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【試験対策ポイント】
社会保障制度の4つの基本理念
| 理念 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 法の下の平等 | 身分・地位に関わらず平等に保障 | 憲法14条 |
| 生存権の保障 | 健康で文化的な最低限度の生活 | 憲法25条 |
| 自己決定の実現 | 利用者の主体的な選択・決定を尊重 | 利用者主体の原則 |
| ノーマライゼーション | 社会への統合・共生の実現 | 社会福祉基礎構造改革(2000年) |
「制限する」「否定する」という選択肢は社会保障では不適切
- 婚姻の制限 → 人権侵害
- 職業選択の制限 → 人権侵害
- 表現の自由の制限 → 基本的人権侵害
紛らわしい概念との区別
- ノーマライゼーション:障害者の「社会統合」を目指す
- インクルーシブ:さらに「多様性の尊重」を強調(より最新の考え方)